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紫外線アレルギーの症状とは?原因・対策・治療法を徹底解説

日差しの強い季節になると、肌がかゆくなったり赤くなったりする経験はありませんか?それは単なる日焼けではなく、紫外線アレルギーと呼ばれる状態かもしれません。紫外線アレルギーは、紫外線を浴びたあとに免疫反応や皮膚の過敏反応が起こる疾患の総称で、症状の出方や重さは人によって大きく異なります。本記事では、紫外線アレルギーの主な症状や原因、日常でできる対策、そして医療機関での治療法について、わかりやすく詳しく解説します。気になる症状がある方も、予防として知識を深めたい方も、ぜひ参考にしてください。


目次

  1. 紫外線アレルギーとはどんな状態?
  2. 紫外線アレルギーの主な種類
  3. 紫外線アレルギーの代表的な症状
  4. 紫外線アレルギーが起こる原因とメカニズム
  5. 紫外線アレルギーになりやすい人の特徴
  6. 紫外線アレルギーの診断方法
  7. 紫外線アレルギーの治療法
  8. 日常でできる紫外線アレルギーの予防・対策
  9. 日焼けや熱中症との違い
  10. 紫外線アレルギーとスキンケアの注意点
  11. まとめ

🎯 1. 紫外線アレルギーとはどんな状態?

紫外線アレルギーとは、太陽光に含まれる紫外線(UV)が皮膚に当たることで、かゆみ・赤み・水疱などの症状が現れる状態の総称です。正式な医学用語では「光線過敏症(こうせんかびんしょう)」と呼ばれており、紫外線に対して皮膚が過剰に反応することで起こります。

一般的な日焼けは、誰でも強い紫外線を浴びれば経験するものですが、紫外線アレルギーは通常の日差しの量でも症状が出ることが特徴です。屋外でほんの少し過ごしただけで肌にトラブルが起きる、あるいは窓越しの光でも症状が出るという場合は、光線過敏症が疑われます。

紫外線アレルギーには複数の種類があり、それぞれ症状の出方や原因が異なります。また、薬の副作用として光線過敏性が高まることもあり、その場合は「光線過敏性薬疹」と呼ばれます。自分がどのタイプに当てはまるかを知ることが、適切な対処への第一歩です。

📋 2. 紫外線アレルギーの主な種類

光線過敏症にはいくつかの種類があります。それぞれに特徴的な症状と発症のパターンがありますので、代表的なものをご紹介します。

🦠 多形性日光疹(たけいせいにっこうしん)

光線過敏症のなかで最も患者数が多いとされているのが多形性日光疹です。春から夏にかけて、日光を浴びてから数時間〜数日後に、腕や胸、首などの露出部に赤いぶつぶつや水疱が現れます。かゆみを伴うことが多く、繰り返し発症しやすいのが特徴です。

名前に「多形性」とあるように、皮疹の形は人によってさまざまで、小さな丘疹(きゅうしん)が集まることもあれば、プラーク状(平らに盛り上がった状態)になることもあります。症状が出やすいのは春先で、夏が進むにつれて自然に落ち着いてくる場合もあります。

👴 日光蕁麻疹(にっこうじんましん)

日光蕁麻疹は、紫外線を浴びてから数分以内という短時間で、露出部に膨疹(ぼうしん)と呼ばれる蕁麻疹が現れる疾患です。通常の蕁麻疹と見た目は似ていますが、日光があたる部分だけに出ることが特徴です。かゆみや灼熱感を伴い、日光を避けると症状が比較的早く治まります。

重症の場合は、全身に症状が広がったり、アナフィラキシーに近い反応(血圧低下、意識消失など)が起きたりすることもあります。そのため、症状が強い場合は早急に医療機関を受診することが大切です。

🔸 光線過敏性薬疹(こうせんかびんせいやくしん)

特定の薬を服用している期間中に日光を浴びることで、皮膚に炎症が起こる状態が光線過敏性薬疹です。光毒性反応(誰でも起こりうる反応)と光アレルギー性反応(免疫が関与する反応)の2種類があります。

光線過敏の副作用が知られている薬には、一部の抗菌薬(フルオロキノロン系、テトラサイクリン系)、利尿薬、NSAIDs(非ステロイド系抗炎症薬)、一部の抗真菌薬などがあります。薬を服用しているときに日光で肌トラブルが増えたと感じたら、処方した医師や薬剤師に相談することをおすすめします。

💧 慢性光線性皮膚炎(まんせいこうせんせいひふえん)

慢性光線性皮膚炎は、長年にわたる紫外線への過敏反応が積み重なることで発症する慢性的な疾患です。中高年の男性に多く見られ、顔や首、手の甲など日光の当たりやすい部位が慢性的に赤みを帯び、肥厚した状態になります。症状が長引くため、専門医による継続的な管理が重要です。

✨ 種痘様水疱症(しゅとうようすいほうしょう)

種痘様水疱症は比較的まれな疾患で、主に子どもに発症します。日光を浴びた後に顔や耳、手の甲などに水疱が形成され、かさぶた(痂皮)となって治癒しても瘢痕(はんこん)が残ることが特徴です。EBウイルスの関与が指摘されており、重症化するケースもあります。

💊 3. 紫外線アレルギーの代表的な症状

紫外線アレルギーの症状は種類によって異なりますが、共通して見られる代表的な症状を以下にまとめます。

📌 皮膚のかゆみ・灼熱感

日光を浴びた後、露出していた部位にかゆみや熱感、ヒリヒリする感覚が現れます。これは最も多く報告される症状の一つで、軽度の場合は「日焼けのせいかな」と見過ごされることも少なくありません。しかし、少量の紫外線でも症状が出る場合は光線過敏症の可能性を考える必要があります

▶️ 赤み(紅斑)・腫れ

紫外線が当たった部位だけに明確な赤みが出ることが特徴です。日焼けとの違いは、日光との境界線がはっきりしていること、そして通常の日焼けより短い露出時間でも起こることです。顔、腕、首、胸元など、衣服で覆われていない部分に限って症状が現れる点も診断の重要な手がかりになります。

🔹 丘疹・水疱・蕁麻疹

多形性日光疹では小さな赤いぶつぶつ(丘疹)や水疱が集まって現れます。日光蕁麻疹では膨れあがった蕁麻疹様の皮疹が短時間で出現します。これらは日光を避ければ数時間〜数日で自然に改善することが多いですが、繰り返し発症する傾向があります。

📍 色素沈着・瘢痕

慢性化した光線過敏症や種痘様水疱症では、炎症が繰り返されることで色素沈着や瘢痕(傷跡)が残ることがあります。特に種痘様水疱症では治癒後に痕が残りやすく、精神的な負担になることもあります。

💫 全身症状(重症例)

日光蕁麻疹の重症例では、皮膚症状だけでなく頭痛、めまい、吐き気、動悸、血圧低下といった全身症状が現れることがあります。まれにアナフィラキシー様の反応が起きることもあるため、症状が広範囲に及ぶ場合は速やかに医療機関を受診してください。

🏥 4. 紫外線アレルギーが起こる原因とメカニズム

紫外線アレルギーが起こるメカニズムは、種類によって異なります。大きく分けると、免疫反応が関与するものと、免疫反応を介さないものがあります。

🦠 紫外線の種類と皮膚への影響

太陽光に含まれる紫外線はUVA(波長320〜400nm)とUVB(波長280〜320nm)に分類されます。UVBは日焼けの主な原因となり、肌の表皮に影響を与えます。UVAはUVBより波長が長く、皮膚の深い層(真皮)まで到達して老化や色素沈着の原因となります。光線過敏症ではUVBが関与することが多いですが、UVAや可視光線が関与するタイプもあります。

👴 免疫反応によるアレルギーメカニズム

多形性日光疹や光アレルギー性薬疹では、免疫システムが紫外線によって変性した皮膚成分や薬剤を「異物」と認識することでアレルギー反応が起きると考えられています。これは遅延型アレルギー(IV型)の一種で、紫外線を浴びてから数時間〜数日後に症状が現れることが特徴です。

🔸 IgE抗体が関与するメカニズム

日光蕁麻疹では、IgE抗体(即時型アレルギーに関与する抗体)が皮膚内の特定の成分に反応することで、ヒスタミンなどの化学物質が放出されてかゆみや蕁麻疹が起きると考えられています。紫外線を浴びた直後(数分以内)に症状が現れる即時型の反応です。

💧 光毒性反応

光毒性反応は免疫とは無関係に起きる反応で、光感受性物質(光毒性を持つ薬や植物の成分など)が紫外線のエネルギーを吸収して活性化し、皮膚細胞を直接傷つける反応です。これは免疫感作を必要とせず、初めて薬を服用した場合でも起こりうるため、光アレルギー性反応とは区別されます。

✨ 遺伝的素因と体質

紫外線アレルギーの発症には遺伝的な素因も関与しています。肌の色が白い(メラニンが少ない)人、アトピー性皮膚炎などアレルギー体質を持つ人は光線過敏症を発症しやすい傾向があります。また、全身性エリテマトーデス(SLE)などの自己免疫疾患を持つ方も、光線過敏を合併することがあります。

⚠️ 5. 紫外線アレルギーになりやすい人の特徴

紫外線アレルギーは誰でも発症する可能性がありますが、特定の特徴を持つ人がより発症しやすいとされています。

肌の色が白く、日焼けしやすい体質の方は皮膚のメラニン色素が少ないため、紫外線のダメージを受けやすく光線過敏症を起こしやすいと言われています。アトピー性皮膚炎や花粉症、食物アレルギーなどのアレルギー疾患を持つ方も、免疫システムが過敏に反応しやすい体質であるため、光線過敏症のリスクが高まります。

また、光線過敏の副作用が知られている薬を服用している方も注意が必要です。代表的なものとしては、抗菌薬、利尿薬、降圧薬の一部、抗真菌薬、抗精神病薬などが挙げられます。薬を処方されたときは、光線過敏の副作用の有無を確認しておくと安心です。

さらに、全身性エリテマトーデス(SLE)、皮膚筋炎、根底にあるポルフィリン症などの疾患を持つ方も光線過敏を合併しやすいため、主治医と連携して日光対策を行うことが重要です。

多形性日光疹は20〜40代の女性に多いとされ、慢性光線性皮膚炎は高齢の男性に多く見られるなど、種類によっても発症しやすい年齢層が異なります。

🔍 6. 紫外線アレルギーの診断方法

紫外線アレルギーの診断は、主に皮膚科で行われます。症状の経過や発症のタイミング、使用中の薬などを詳しく問診した上で、必要に応じて以下の検査が行われます。

📌 光線テスト(光テスト)

光線テストは、紫外線アレルギーの診断において最も重要な検査の一つです。医療機関で特定の波長の紫外線を皮膚の一部に当て、反応の有無や程度を確認します。最小紅斑量(MED:皮膚が赤くなる最小の紫外線量)を測定することで、紫外線感受性が通常より高いかどうかを客観的に評価できます

▶️ 光パッチテスト

光アレルギー性薬疹が疑われる場合、光パッチテストが行われます。疑わしい薬や物質を皮膚に貼付し、紫外線を照射した部位と照射しない部位での反応の差を比較して、原因物質を特定します。

🔹 血液検査・皮膚生検

自己免疫疾患の合併が疑われる場合は、抗核抗体などを調べる血液検査を行うことがあります。また、慢性光線性皮膚炎などで皮膚の状態を詳しく調べる必要がある場合には、皮膚生検(皮膚の一部を採取して病理検査をする)が行われることもあります。

診断では、接触皮膚炎や湿疹など他の皮膚疾患との鑑別も重要です。日光に関連して症状が出るかどうか、どの部位に出るかなどが重要な手がかりになります。症状に心当たりがある方は、皮膚科専門医への相談をおすすめします。

📝 7. 紫外線アレルギーの治療法

紫外線アレルギーの治療は、疾患の種類や重症度に応じて異なります。根本的な治療としては紫外線を避けることが最も重要ですが、症状をコントロールするための薬物療法も行われます。

📍 薬物療法

かゆみや炎症に対しては、抗ヒスタミン薬(内服)が広く使用されます。日光蕁麻疹では特に抗ヒスタミン薬が効果的で、症状の緩和に役立ちます。皮膚の赤みや炎症が強い場合は、ステロイド外用薬(塗り薬)が処方されることがあります。

多形性日光疹で症状が繰り返す場合や、春から夏にかけて毎年症状が出る場合には、短期間のステロイド内服薬が使用されることもあります。また、ヒドロキシクロロキン(抗マラリア薬)が光線過敏症の一部に有効であることが知られており、専門医の判断のもとで使用されることがあります。

光線過敏性薬疹の場合は、原因となる薬の中止または変更が最も重要な対処法です。薬を自己判断で中止すると問題が生じる場合もあるため、必ず処方医に相談した上で対応してください。

💫 光線療法(脱感作療法)

多形性日光疹に対しては、春の初めに少量の紫外線を徐々に当てて皮膚を慣らす「光線療法(紫外線脱感作療法)」が行われることがあります。これは皮膚の耐性をつけることで夏の症状を予防する目的で行われ、専門の医療機関で実施されます。すべての患者に適用されるわけではなく、専門医の適切な判断のもとで行われます。

🦠 サプリメントの補助的活用

ニコチンアミド(ビタミンB3の一種)やベータカロテンが、一部の光線過敏症に対して補助的に有効であるとされています。ただし、これらはあくまで補助的なものであり、医師の指導のもとで使用することが大切です。自己判断でサプリメントを大量に摂取することは控えましょう。

💡 8. 日常でできる紫外線アレルギーの予防・対策

紫外線アレルギーの予防と管理において、日常的な紫外線対策は非常に重要です。以下の方法を組み合わせて、効果的に紫外線から肌を守りましょう。

👴 日焼け止めの正しい使用

日焼け止めは紫外線アレルギーの予防に不可欠なアイテムです。SPF値とPA値の両方が高いものを選び、外出前30分には塗布するようにしましょう。日焼け止めは汗や皮脂で落ちやすいため、2〜3時間ごとに塗り直すことが効果的です。

紫外線アレルギーの方の中には、日焼け止めの成分自体でかぶれてしまう方もいます。そのような場合は、紫外線散乱剤(酸化亜鉛・酸化チタンを主成分とするもの)を使用したミネラルサンスクリーンを選ぶと肌への刺激が少ない場合があります。新しい製品を使用する際はパッチテストを行ってから使用することをおすすめします。

🔸 紫外線を遮る衣類・帽子・サングラスの活用

肌を物理的に紫外線から守るために、長袖・長ズボンの着用が有効です。UVカット加工が施された衣類はより効果的です。また、つばが広い帽子は顔や首への直接照射を防ぐのに役立ちます。目への紫外線ダメージを防ぐためにも、UVカット機能のあるサングラスを活用しましょう。

💧 紫外線の強い時間帯を避ける

紫外線の強度は時間帯によって大きく異なり、午前10時〜午後2時頃が最も強くなります。この時間帯の外出をできるだけ控えるか、外出する場合は紫外線対策を万全にすることが大切です。また、曇りの日でも紫外線は地表に届いているため、晴れた日と同様の対策が必要です。

✨ 日傘・日よけの活用

外出時にUVカット機能のある日傘を使用することで、顔や首への直接的な紫外線照射を大幅に減らすことができます。日差しの強い日中の移動や屋外での活動時には積極的に活用しましょう。建物の軒下や木陰を選んで歩くだけでも、紫外線への露出を減らすことができます。

📌 窓ガラスからの紫外線対策

窓ガラスはUVBをある程度遮断しますが、UVAは通過します。光線過敏症の症状が重い方や、室内でも症状が出る方は、UVカットフィルムを窓に貼る、カーテンを使用するなどの対策が有効です。車の窓ガラスも同様で、長時間の運転では窓際の腕などに症状が出ることがあります。

▶️ スキンケアで肌のバリア機能を高める

肌のバリア機能を保つことで、紫外線ダメージを受けにくくなります。保湿ケアを丁寧に行い、肌が乾燥しないように心がけましょう。乾燥肌やアトピー性皮膚炎を持つ方は特に肌のバリア機能が低下しやすいため、丁寧なスキンケアが症状の予防に役立ちます。

✨ 9. 日焼けや熱中症との違い

紫外線によって起こる皮膚や体のトラブルには、紫外線アレルギー(光線過敏症)以外にも、一般的な日焼けや熱中症があります。それぞれの違いを理解しておくことで、適切な対処ができるようになります。

🔹 一般的な日焼けとの違い

一般的な日焼けは、強い紫外線を長時間浴びることで誰でも起こりうる皮膚の炎症反応です。日光を浴びてから数時間後に赤みや痛みが出て、数日かけて色素沈着(サンタン)が起きます。これはUVBによる表皮細胞のDNA損傷に対する正常な生体反応です。

紫外線アレルギーとの最大の違いは、少量の紫外線でも症状が出るかどうかです。光線過敏症では、普通の人が日焼けしないような少ない紫外線量でも症状が現れます。また、症状の出方(かゆみを伴う皮疹や蕁麻疹など)も一般的な日焼けとは異なります。

📍 熱中症との違い

熱中症は紫外線よりも気温の上昇と体の熱バランスの乱れによって起こるもので、皮膚の症状よりも全身症状(頭痛、めまい、吐き気、意識障害など)が主体です。紫外線アレルギーでも重症例では全身症状が出ることがありますが、皮膚の露出部に特有の皮疹が見られる点で区別できます。

ただし、屋外での活動中に皮膚症状と全身症状が同時に現れた場合は、紫外線アレルギーと熱中症の両方の可能性を考慮して、速やかに医療機関を受診することが重要です。

📌 10. 紫外線アレルギーとスキンケアの注意点

紫外線アレルギーを持つ方のスキンケアには、いくつかの注意点があります。適切なスキンケアを行うことで皮膚のバリア機能を守り、症状の悪化を防ぐことができます。

💫 洗顔・洗浄の注意点

洗顔や体の洗浄は、刺激の少ないマイルドなタイプを選びましょう。洗いすぎは皮膚のバリア機能を損ない、紫外線に対する感受性を高める可能性があります。ぬるめのお湯で優しく洗い、強くこすらないことが大切です。入浴後はすぐに保湿剤を塗布して、肌の乾燥を防ぎましょう。

🦠 保湿ケアの重要性

肌のバリア機能を保つためには、十分な保湿が欠かせません。セラミドやヒアルロン酸を含む保湿剤を毎日使用することで、皮膚の水分保持能力を高めることができます。アルコール(エタノール)や香料、防腐剤などが多く含まれる製品は皮膚を刺激する場合があるため、敏感肌用・低刺激性の製品を選ぶことをおすすめします。

👴 化粧品・コスメの選び方

化粧品のなかには、紫外線を浴びると皮膚を刺激する成分が含まれているものがあります。特に、香料、一部の精油(ベルガモットオイルなど)、一部の防腐剤などは光感受性を高める可能性があります。光線過敏症の方は、使用する化粧品の成分に注意し、低刺激性・無香料のものを選ぶことが望ましいです。

また、新しい化粧品を試す際は、少量を腕の内側などに塗って数日様子を見てから使用するパッチテストを行うことで、トラブルを未然に防ぐことができます。

🔸 食事と栄養素の役割

抗酸化作用を持つビタミンC、ビタミンE、ポリフェノールなどを含む食品を積極的に摂取することは、紫外線によるダメージを軽減する上で補助的な役割を果たす可能性があります。野菜・果物・ナッツ類・魚などをバランスよく取り入れた食事が、肌の健康を維持するためにも大切です。ただし、食事だけで紫外線アレルギーを治すことはできないため、医療的な治療と並行して行うことが重要です。

💧 症状が出たときの対処

日光を浴びて症状が出た場合は、まず日陰や室内に移動して紫外線への露出をやめることが最優先です。皮膚が熱を持っている場合は、冷水で冷やすことが一時的な症状緩和に役立ちます。ただし、氷などで強く冷やしすぎると皮膚を傷める可能性があるため、ぬれタオルや冷水での冷却が適切です。

かゆみが強い場合は自己判断でかきむしらず、市販の抗ヒスタミン薬を使用しながら早めに皮膚科を受診することをおすすめします。症状が繰り返す場合や、薬を服用しても改善しない場合は、専門医への相談が重要です。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、「日焼けかと思っていたら実は光線過敏症だった」というケースが少なくなく、症状が出る時間帯やパターンを丁寧に問診することで診断につながることが多くあります。最近の傾向として、市販の日焼け止めでかぶれてしまうなどスキンケアに悩まれている方も増えており、その方のライフスタイルや肌質に合わせた個別の対策をご提案するよう心がけています。気になる症状がある場合は一人で抱え込まず、ぜひお気軽にご相談ください。」

🎯 よくある質問

紫外線アレルギーと普通の日焼けはどう違うのですか?

最大の違いは、症状が出る紫外線の量です。一般的な日焼けは強い紫外線を長時間浴びた場合に誰でも起こりますが、紫外線アレルギー(光線過敏症)は通常の日差しや短時間の露出でもかゆみ・赤み・蕁麻疹などの症状が現れます。また、日焼けとは異なりかゆみを伴う皮疹が出る点も特徴です。

光線過敏症の副作用がある薬にはどんなものがありますか?

光線過敏の副作用が知られている薬には、一部の抗菌薬(フルオロキノロン系・テトラサイクリン系)、利尿薬、NSAIDs(非ステロイド系抗炎症薬)、抗真菌薬、抗精神病薬などがあります。これらを服用中に日光で肌トラブルが増えた場合は、自己判断で中止せず、処方医や薬剤師に必ず相談してください。

紫外線アレルギーはどこで診てもらえますか?どんな検査をしますか?

診断は主に皮膚科で行われます。問診で症状の経過や使用中の薬を確認した上で、特定の波長の紫外線を皮膚に当てて反応を確認する「光線テスト」や、原因物質を特定する「光パッチテスト」などが実施されます。当院でも皮膚トラブルに関するご相談を承っておりますので、お気軽にご相談ください。

日焼け止めで肌がかぶれる場合はどうすればよいですか?

紫外線アレルギーの方の中には、日焼け止めの成分自体で肌がかぶれてしまう方もいます。その場合は、酸化亜鉛や酸化チタンを主成分とする「ミネラルサンスクリーン(紫外線散乱剤タイプ)」が刺激の少ない選択肢となります。新しい製品を使う際は、腕の内側などでパッチテストを行ってから使用することをおすすめします。

室内にいても紫外線アレルギーの症状は出ますか?

出る可能性があります。窓ガラスはUVBをある程度遮断しますが、UVAは通過します。症状が重い方や室内でも症状が出る方は、窓にUVカットフィルムを貼る、カーテンを使用するなどの対策が有効です。また、曇りの日でも紫外線は届くため、天気に関わらず対策を継続することが大切です。

📋 まとめ

紫外線アレルギー(光線過敏症)は、日光を浴びることでかゆみ・赤み・蕁麻疹・水疱などの皮膚症状が現れる状態の総称で、多形性日光疹・日光蕁麻疹・光線過敏性薬疹など複数の種類があります。症状は種類によって異なり、紫外線を浴びた直後に出るものから数時間〜数日後に出るものまでさまざまです。

発症の原因としては、免疫反応・IgE抗体・光毒性物質などが関与しており、アレルギー体質の方や特定の薬を服用中の方は特に注意が必要です。診断は皮膚科で行われ、光線テストや光パッチテストなどを用いて原因を特定します。

治療には抗ヒスタミン薬・ステロイド外用薬・光線脱感作療法などが用いられ、日常生活では日焼け止めの正しい使用・遮光衣類の活用・紫外線が強い時間帯の外出を避けるなどの対策が重要です。適切なスキンケアで肌のバリア機能を維持することも、症状の悪化予防に役立ちます。

紫外線アレルギーは適切に管理することで、日常生活の質を大きく向上させることができます。気になる症状が続く場合は、自己判断せずに皮膚科専門医へ相談することをおすすめします。アイシークリニック大宮院では、皮膚トラブルに関するご相談を承っています。症状でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

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📚 参考文献

  • 日本皮膚科学会 – 光線過敏症(多形性日光疹・日光蕁麻疹・慢性光線性皮膚炎など)の診断基準・治療ガイドラインおよび光線テスト・光パッチテストの検査方法に関する情報
  • 厚生労働省 – 紫外線対策・日焼け止めの正しい使用方法、UVA・UVBの皮膚への影響、および光線過敏性薬疹を含む薬の副作用に関する公式情報
  • PubMed – 多形性日光疹・日光蕁麻疹・光線過敏症のメカニズム(IgE抗体・遅延型アレルギー)や光線療法(紫外線脱感作療法)の有効性に関する国際的な医学研究文献

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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