強い日差しが気になる季節になると、顔への紫外線対策をどうすべきか悩む方が増えます。日焼け止めクリームはもちろんですが、最近では「フェイスカバー」を取り入れる方も多くなりました。帽子やサングラスと組み合わせて使うことで、顔全体をしっかりと覆えるフェイスカバーは、アウトドアや通勤・通学など幅広いシーンで活用されています。しかし、フェイスカバーにはさまざまな種類があり、素材やUVカット性能もまちまちです。せっかく使っても、選び方や使い方を間違えると十分な効果が得られないこともあります。この記事では、日焼け対策としてのフェイスカバーの効果や選び方、正しい使い方について詳しく解説します。
目次
- そもそも紫外線が肌に与える影響とは
- フェイスカバーとは?その種類と特徴
- フェイスカバーの日焼け対策としての効果
- フェイスカバーの素材と選び方のポイント
- UPF(紫外線防止指数)について知っておこう
- フェイスカバーの正しい着用方法と注意点
- 日焼け止めとフェイスカバーの併用が効果的な理由
- フェイスカバー以外の顔への紫外線対策
- 日焼けしてしまったときのケア方法
- まとめ
この記事のポイント
フェイスカバーはUPF50以上の素材を選び、日焼け止めと併用することで紫外線を効果的に遮断できる。帽子・サングラスとの組み合わせや、日焼け後の冷却・保湿ケアも重要。シミ・色素沈着が気になる場合はアイシークリニックへの相談が選択肢となる。
🎯 そもそも紫外線が肌に与える影響とは
フェイスカバーの話に入る前に、まず紫外線が肌にどのような影響を与えるのかを整理しておきましょう。紫外線はその波長の長さによって、UVA(紫外線A波)とUVB(紫外線B波)の2種類に大きく分けられます。
UVAは波長が長く、皮膚の深い部分である真皮にまで到達します。コラーゲンやエラスチンといった組織にダメージを与えるため、肌のハリや弾力を低下させ、しわやたるみの原因になります。また、メラニン色素を増加させてシミや色素沈着を引き起こす作用もあります。UVAは曇りの日でも、ガラス越しでも届くという点が特徴で、日常的な対策が求められます。
UVBは波長が短く、皮膚の表面(表皮)に主に作用します。急性の日焼け(サンバーン)を引き起こし、肌が赤くなったり、ひどい場合には水ぶくれや痛みが生じたりします。UVBはUVAに比べると曇りの日や窓ガラスでカットされやすいという特徴がありますが、晴天時には非常に強力で、短時間でも肌に大きなダメージを与えます。
どちらの紫外線も、長期的に浴び続けることで光老化(紫外線による肌の老化)を進めるとされています。光老化は加齢による自然な老化とは別のメカニズムで進行し、シミ、しわ、くすみ、ざらつきなどさまざまな肌トラブルを招きます。さらに、皮膚がんのリスクを高めることも知られており、医学的な観点からも紫外線対策は非常に重要です。
顔は全身の中でも特に紫外線を受けやすい部位です。外出中、顔は常に上方や横方向からの光にさらされており、日焼け止めを塗るだけでは不十分なケースもあります。そこでフェイスカバーのような物理的な遮蔽が注目されるようになってきました。
Q. 紫外線UVAとUVBの違いは何ですか?
UVAは波長が長く真皮まで到達し、コラーゲンを破壊してシワやたるみ・シミの原因となります。曇りの日やガラス越しでも届く点が特徴です。UVBは表皮に作用して急性の日焼け(サンバーン)を引き起こし、赤みや水ぶくれをもたらします。どちらも長期的な光老化や皮膚がんリスクを高めます。
📋 フェイスカバーとは?その種類と特徴
フェイスカバーとは、顔の全体または一部を覆うことで紫外線や風、砂ほこりなどから肌を守るためのアイテムです。近年は素材や形状が多様化しており、使用シーンや目的に合わせてさまざまな種類が展開されています。
まず代表的なのが「フェイスマスク型」と呼ばれるタイプです。口元から顎、首元にかけてをカバーする形状で、耳にかけるか頭の後ろで留めるタイプが多く見られます。スポーツや農作業などのアクティブなシーンで多く使われています。素材は伸縮性のあるニット系のものが多く、着脱のしやすさが特徴です。
次に「バラクラバ型(フルフェイスタイプ)」があります。頭から顔全体を覆い、目の部分だけが開いた形状です。スキーやスノーボードでよく使われていましたが、近年はUVカット素材で作られたものが夏の日除けアイテムとして注目されています。顔全体を覆うため防御範囲が広い反面、着用時の違和感や息苦しさを感じる方もいます。
また「ネックガード付きフェイスカバー」は、顔だけでなく首元まで保護できるタイプです。夏場に自転車や徒歩で移動する方に人気があり、帽子と組み合わせることで頭部から首まで広い範囲をカバーできます。
さらに「サンバイザー一体型」のフェイスカバーもあります。帽子のつばの部分から透明または半透明のシールドが下りてくる形状で、視界を保ちながら顔を守ることができます。農業や gardening(ガーデニング)などで使用されることが多いです。
これらのフェイスカバーは、素材によって紫外線カット率が大きく異なります。同じ「UVカット」をうたっていても、その性能には差があるため、購入前にしっかりと確認することが大切です。
💊 フェイスカバーの日焼け対策としての効果
フェイスカバーは、適切なものを選べば非常に高い紫外線防御効果を発揮します。物理的に皮膚を覆うことで紫外線を遮断するため、塗り直しの必要がある日焼け止めクリームと異なり、一度着用すれば長時間にわたって継続的な効果が期待できます。
特に顔の中でも日焼けしやすい部分として、鼻の頭、頬骨の出っ張り、おでこなどが挙げられます。これらの部位は光が当たりやすく、日焼け止めを塗っていても汗や摩擦で落ちやすいため、フェイスカバーによる物理的な保護が有効です。
また、フェイスカバーは紫外線対策だけでなく、砂ぼこりや花粉、風などからも顔を守る効果があります。アウトドアスポーツや農作業をする方にとっては、肌荒れや乾燥を防ぐ目的でも重宝するアイテムです。
ただし、フェイスカバーにも限界があります。目の周りは覆えないことが多いため、サングラスとの併用が推奨されます。また、使用する素材の網目の粗さや素材の厚みによっては、思ったよりも紫外線が透過してしまうことがあります。製品表示を確認し、信頼性の高いUVカット機能を持つ製品を選ぶことが重要です。
さらに、フェイスカバーは顔を覆うという性質上、夏場は熱がこもりやすいというデメリットもあります。通気性が悪い素材を使うと、汗による蒸れが起きてかえって肌荒れを引き起こす可能性もあります。そのため、日焼け対策の効果を最大限に活かすためには、素材選びが非常に大切になります。
Q. フェイスカバーのUPF値はどう選べばよいですか?
UPF(紫外線防止指数)はフェイスカバーなど繊維製品の紫外線遮断能力を示す数値です。UPF50の製品は紫外線の98%をカットします。日常の通勤・通学にはUVカット率95%以上、登山や海水浴など強い日差しのもとでの屋外活動にはUPF50以上またはUVカット率99%以上の製品を選ぶことが推奨されます。
🏥 フェイスカバーの素材と選び方のポイント
フェイスカバーを選ぶ際に最も重要なのが素材です。素材によって、UVカット性能、通気性、着け心地、耐久性などが大きく異なります。ここでは代表的な素材の特徴を解説します。
ポリエステル系素材は、多くのフェイスカバーに使われている定番の素材です。軽量で速乾性が高く、スポーツや長時間の屋外活動に向いています。UVカット加工が施されているものが多く、洗濯しても効果が持続しやすいという特長があります。ただし、素材によっては肌触りが硬く感じる場合もあるため、敏感肌の方は着用感を確認してから購入するのが望ましいです。
ナイロン素材は、ポリエステルと並んでよく使われる素材です。滑らかな肌触りと高い伸縮性が特徴で、フィット感に優れています。軽くて丈夫なうえ、UVカット加工との相性もよいため、フェイスカバーに多く採用されています。一方、ナイロンは吸湿性がやや低いため、汗をかいたときに蒸れを感じやすい場合があります。
スパンデックス(ポリウレタン)が混紡された素材は、高い伸縮性を持ち、顔の形にぴったりとフィットします。動きに追随するため、スポーツ中でもずれにくいという利点があります。ただし、熱に弱い性質があるため、乾燥機の使用や高温での洗濯には注意が必要です。
天然素材を使用したフェイスカバーも存在します。綿素材は吸湿性が高く肌への刺激が少ないため、敏感肌や子どもにも向いていますが、乾きにくく、ぬれたままでいると逆に肌トラブルを引き起こすことがあります。また、綿素材はUVカット加工を施しても効果が持続しにくいことがあるため、加工の品質を確認することが大切です。
選び方のポイントとしては、まず用途を明確にすることが挙げられます。日常の通勤・通学であればシンプルで軽量なタイプ、スポーツや農作業では速乾性と耐久性を重視したもの、敏感肌の方には肌への刺激が少ない素材を選ぶとよいでしょう。
次に、UVカット性能を数値で確認することも重要です。後述するUPF値を参考に、自分の使用環境に適した防御力を持つ製品を選ぶようにしましょう。また、サイズ感も大切なポイントです。フィット感が悪いと隙間から紫外線が入ってきたり、着用中にずれたりすることがあるため、自分の顔のサイズに合ったものを選んでください。
⚠️ UPF(紫外線防止指数)について知っておこう
日焼け止めクリームにはSPFやPAという指標がありますが、衣類やフェイスカバーなどの繊維製品には「UPF(Ultraviolet Protection Factor:紫外線防止指数)」という指標が使われます。UPFは、衣類や繊維製品が紫外線をどれだけ遮断できるかを示す数値です。
UPFの数値は、生地を透過する紫外線の割合を逆算して算出されます。たとえばUPF50の製品は、紫外線の50分の1しか透過しないことを意味し、98%の紫外線をカットできることを示しています。
一般的なUPFの目安は以下の通りです。UPF15〜24は「良好(Good)」と分類され、約93〜96%の紫外線をカットします。UPF25〜39は「非常に良好(Very Good)」とされ、約96〜97.5%をカットします。UPF40〜50以上は「優秀(Excellent)」と分類され、97.5%以上の紫外線をカットします。
日本ではUPFの基準よりも「UVカット率○○%」という表示が一般的に使われていますが、実質的な意味は同様です。UVカット率95%以上の製品であれば、日常的な紫外線対策としては十分な効果が期待できます。強い日差しのもとで長時間活動するアウトドア派の方には、UPF50以上またはUVカット率99%以上のものを選ぶと安心です。
注意が必要なのは、UVカット加工は繰り返しの洗濯によって効果が低下する場合があることです。製品によって洗濯耐久性は異なるため、購入時に「何回洗濯後も効果が持続するか」という情報を確認しておくと良いでしょう。また、素材が劣化したり、生地が薄くなったりすると紫外線透過率が上がることがあるため、古くなったフェイスカバーは定期的に買い替えることが推奨されます。
Q. フェイスカバーと日焼け止めを併用すべき理由は?
フェイスカバーは物理的に紫外線を遮断し、汗で落ちないため長時間の防御が可能です。一方、日焼け止めはフェイスカバーで覆えない目の周りや額、地面からの照り返し対策を補完します。両者は異なるメカニズムで紫外線を防ぐため、併用することで相乗効果が生まれ、より確実な紫外線対策が期待できます。
🔍 フェイスカバーの正しい着用方法と注意点
フェイスカバーは正しく着用しなければ、せっかくの紫外線防御効果を十分に発揮できません。ここでは正しい着用方法と、気をつけたい注意点について解説します。
まず、着用前に顔をしっかり洗顔し、保湿ケアを行いましょう。素肌の状態でフェイスカバーを長時間着用すると、摩擦や蒸れによって肌荒れが起きることがあります。特に敏感肌や乾燥肌の方は、着用前に乳液やクリームで肌を保護しておくことが大切です。
着用時は顔にフィットさせることが重要です。隙間があると、そこから紫外線が入り込んでしまいます。特に鼻や頬のあたりに隙間ができやすいため、着用後に鏡で確認する習慣をつけましょう。鼻の形状に合わせてワイヤーが入っているタイプは、より密着度が高く安心です。
帽子やサングラスと組み合わせることで、頭部・目元・顔全体をトータルにカバーできます。フェイスカバーだけでは目の周りや額が露出することが多いため、日差しの強い日はこれらのアイテムを組み合わせて使用することをおすすめします。
夏場は熱中症に注意することも忘れないでください。フェイスカバーは顔を覆うため、体感温度が上がりやすくなります。通気性の高い素材を選ぶとともに、こまめに水分補給を行い、無理のない範囲で着用しましょう。特に炎天下での激しい運動時は、体の状態をよく確認しながら使用することが必要です。
衛生面でも注意が必要です。フェイスカバーは皮脂や汗を吸収しやすく、雑菌が繁殖しやすい環境になりがちです。毎回使用後は洗濯するか、こまめに清潔なものに交換するようにしましょう。洗濯方法は製品の表示に従い、適切な方法で洗うことで素材の劣化を防ぎます。
肌にかゆみや赤みなどのアレルギー症状が出た場合はすぐに使用を中止し、皮膚科を受診してください。素材によっては特定の成分に対してアレルギー反応が出る場合がありますので、初めて使用する際は短時間から試してみることをおすすめします。
📝 日焼け止めとフェイスカバーの併用が効果的な理由
日焼け対策において、フェイスカバーと日焼け止めクリームを併用することは非常に有効です。それぞれが異なるメカニズムで紫外線を防ぐため、組み合わせることで相乗効果が生まれます。
日焼け止めクリームは、塗布した皮膚の表面で紫外線を吸収または反射することで肌を守ります。しかし、日焼け止めには弱点もあります。汗や皮脂で落ちやすいこと、塗りムラが生じることがあること、適切な量を均一に塗布しないと効果が半減することなどが挙げられます。特に夏場は汗をかきやすく、2〜3時間ごとに塗り直しが必要になります。
一方、フェイスカバーは物理的に紫外線を遮断するため、汗で落ちることがなく、一定の防御効果を長時間維持できます。ただし、フェイスカバーで覆えない目の周りや額、フェイスカバーの隙間から入ってくる紫外線については、日焼け止めが補完してくれます。
また、反射光による紫外線にも注意が必要です。地面やアスファルト、水面などからの照り返しは、フェイスカバーで覆えない部分(目の下など)に届くことがあります。こうした反射光対策としても、日焼け止めとの併用が効果的です。
日焼け止めを使用する際は、フェイスカバーで覆われない部分を中心に丁寧に塗布するようにしましょう。目の周り、耳の後ろ、首元など、見落としやすい部分にも忘れずに塗ることが大切です。こうした部位は特に日焼けしやすく、シミやシワが生じやすい場所でもあります。
日焼け止めを選ぶ際は、使用シーンに合わせてSPFとPA値を確認しましょう。日常的な外出にはSPF30・PA+++程度、長時間の屋外活動や海水浴にはSPF50以上・PA++++のものが適しています。また、肌への刺激が少ないノンコメドジェニックタイプや敏感肌向けの製品を選ぶことで、肌荒れを予防できます。
Q. 日焼けしてしまったときの正しいケア方法は?
日焼け直後は濡れタオルや布で包んだ保冷剤で患部を冷やし、炎症を抑えます。その後、アルコール・香料不使用の低刺激保湿化粧水やジェルで丁寧に保湿します。スクラブやピーリングなど刺激の強いケアは避けてください。水ぶくれや発熱が続く場合は皮膚科を受診し、シミが気になる方はアイシークリニックへご相談ください。
💡 フェイスカバー以外の顔への紫外線対策
フェイスカバーは顔の日焼け対策として非常に有効ですが、それだけに頼らず、複数の手段を組み合わせることでより確実な効果が得られます。ここでは、フェイスカバー以外の顔への紫外線対策について紹介します。
まず、帽子の活用が挙げられます。つばの広い帽子は顔全体に影を作り、直射日光を効果的に遮ります。つばの幅が広いほど防御範囲が広がるため、顔だけでなく首や耳なども保護できます。UVカット素材でできた帽子を選ぶと、さらに高い防御効果が期待できます。ただし、帽子だけでは下方向からの照り返しや横からの日差しには対応しきれないため、他の手段との組み合わせが重要です。
サングラスも紫外線対策として忘れてはならないアイテムです。目の紫外線対策は目の健康を守るだけでなく、目の周囲の皮膚を保護することにもつながります。紫外線が目に入ることで、白内障や翼状片などの眼疾患リスクが高まるとされています。UVカット機能を持つサングラスを選ぶ際は、レンズの色だけでなく、UV400カット(400nm以下の紫外線を99%以上カット)の表示があるものを選ぶと安心です。
日傘の使用も効果的な手段の一つです。UVカット加工が施された日傘は、直射日光を大幅に遮断し、顔だけでなく全身への紫外線を軽減します。晴雨兼用タイプも多く、急な天候の変化にも対応できます。日傘を使用する際は、傘の内側が黒や濃い色のものを選ぶと照り返しによる紫外線が抑制されます。
日常生活の工夫として、紫外線が最も強くなる時間帯(午前10時〜午後2時ごろ)の外出をできるだけ避けることも有効です。この時間帯は紫外線量が一日の中で最も多く、肌へのダメージが蓄積しやすいため、やむを得ない場合は特に念入りな対策が求められます。
室内での対策も見逃せません。窓から差し込む紫外線、特にUVAはガラスを透過するため、室内にいても油断できません。UVカットフィルムを窓に貼ったり、遮光カーテンを活用したりすることで、室内での紫外線暴露を減らすことができます。在宅勤務が増えた現在、こうした室内対策の重要性も高まっています。
また、食事から紫外線対策をサポートする方法もあります。ビタミンCやビタミンE、ポリフェノールなどの抗酸化物質を多く含む食品を積極的にとることで、紫外線によって発生する活性酸素のダメージを軽減できるとされています。外側からの対策と合わせて、内側からのケアも意識することが肌の健康維持に役立ちます。
✨ 日焼けしてしまったときのケア方法

どれだけ対策をしていても、うっかり日焼けしてしまうことはあります。日焼けしてしまった場合は、できるだけ早く適切なアフターケアを行うことが大切です。適切なケアをすることで、その後のシミやシワのリスクを軽減できます。
まず、日焼けした直後は患部を冷やすことが基本です。濡れたタオルや保冷剤(直接肌に当てず、タオルなどで包む)を使って患部を冷却しましょう。炎症を早期に抑えることで、赤みや痛みを和らげることができます。冷水で顔を洗うのも効果的ですが、こすらずに優しく当てるだけにしてください。
次に、保湿ケアを丁寧に行います。日焼けによって肌のバリア機能が低下しているため、こまめに保湿することが肌の回復を助けます。アルコールや香料を含まない低刺激の保湿化粧水やジェルを使用しましょう。ヒアルロン酸やアロエベラエキスが含まれた製品は、肌を落ち着かせる効果が期待できます。
日焼けした後は肌が非常に敏感になっているため、スクラブや酵素洗顔などの刺激の強いケアは避けてください。ピーリング成分が含まれた化粧品も、炎症が落ち着くまでは使用を控えましょう。
赤みや痛みが強い場合は、市販の鎮静作用のある外用薬(ステロイド系の軽度のものなど)が症状を緩和する場合がありますが、自己判断での使用には注意が必要です。特に水ぶくれが生じたり、発熱が続いたりする場合は、皮膚科を受診することをおすすめします。
日焼け後のシミ予防には、ビタミンC誘導体が含まれた美容液や化粧品が効果的です。紫外線を受けた後、しばらくしてからシミとして現れてくることが多いため、日焼けした後は数週間にわたってビタミンCを中心としたスキンケアを継続することが大切です。
既にできてしまったシミや色素沈着が気になる方は、美容皮膚科での専門的な治療を検討する選択肢もあります。レーザー治療やイオン導入、フォトフェイシャルなど、さまざまな治療法があり、シミの種類や状態に応じた適切な治療を受けることで改善が期待できます。
なお、日焼けによって増加したメラニン色素は時間とともにある程度は代謝されますが、長年にわたって繰り返し紫外線を浴び続けることで肌に蓄積されていきます。一時的なケアだけでなく、日頃からの継続的な紫外線対策が、将来の肌の健康を守るうえで最も重要です。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、紫外線対策についてご相談いただく患者様が年々増えており、特に夏前になるとフェイスカバーや日焼け止めの使い方について質問を受ける機会が多くなっています。この記事にもあるように、フェイスカバーと日焼け止めの併用は非常に効果的で、物理的な遮蔽と化学的な防御を組み合わせることで紫外線ダメージを大幅に軽減できます。すでにシミや色素沈着が気になる方も、まずは今日から継続的な紫外線対策を始めていただくことが将来の肌の健康を守る最善策ですので、気になることがあればお気軽にご相談ください。」
📌 よくある質問
併用することを強くおすすめします。フェイスカバーは汗で落ちない物理的な遮蔽効果があり、日焼け止めは目の周りや額など覆えない部分を補完します。それぞれ異なるメカニズムで紫外線を防ぐため、組み合わせることで相乗効果が生まれ、より確実な紫外線対策が期待できます。
UPF(紫外線防止指数)は、繊維製品が紫外線をどれだけ遮断できるかを示す数値です。例えばUPF50の製品は紫外線の98%をカットできることを意味します。日常使いにはUVカット率95%以上、強い日差しのもとでの屋外活動にはUPF50以上またはUVカット率99%以上の製品を選ぶと安心です。
用途によって異なります。スポーツや屋外活動には軽量で速乾性の高いポリエステルやナイロン素材が適しています。敏感肌の方には肌への刺激が少ない綿素材も選択肢の一つですが、乾きにくい点に注意が必要です。いずれの場合も、UVカット性能と通気性を確認したうえで選ぶことが大切です。
毎回使用後に洗濯することが理想的です。フェイスカバーは皮脂や汗を吸収しやすく、雑菌が繁殖しやすい環境になりがちです。洗濯方法は製品の表示に従い、適切な方法で行いましょう。なお、繰り返しの洗濯でUVカット加工の効果が低下する場合があるため、劣化が気になったら買い替えを検討してください。
まず患部を冷やして炎症を抑え、その後アルコールや香料を含まない低刺激の保湿化粧水やジェルで丁寧に保湿ケアを行いましょう。スクラブなど刺激の強いケアは避けてください。水ぶくれや発熱が続く場合は皮膚科を受診することをおすすめします。シミが気になる方はアイシークリニックへお気軽にご相談ください。
🎯 まとめ
日焼け対策としてのフェイスカバーは、正しく選んで使用すれば非常に効果的なアイテムです。紫外線が肌に与えるダメージは、シミやシワ、たるみといった美容上の問題だけでなく、皮膚がんリスクの増加など健康上の問題にもつながるため、日常的な対策が大切です。
フェイスカバーを選ぶ際は、UPF値やUVカット率の数値を確認し、素材の通気性や肌への刺激なども考慮したうえで自分の用途に合ったものを選びましょう。着用時はフィット感を確認し、目の周りや額など覆えない部分には日焼け止めクリームを組み合わせることで、より高い防御効果が期待できます。
帽子、サングラス、日傘などのアイテムと組み合わせたトータルな紫外線対策を日々の習慣にすることが、健康的で美しい肌を長く保つための近道です。また、万が一日焼けしてしまった際には、早急な冷却と保湿ケアで肌の回復を促し、シミや炎症を悪化させないように心がけましょう。
すでにシミや色素沈着が気になる方や、紫外線ダメージの蓄積が心配な方は、専門の医療機関への相談も一つの選択肢です。アイシークリニック大宮院では、肌の状態に合わせた適切な治療やケアについてご相談いただけます。日焼け対策は今日から始めることが最善の予防になりますので、ぜひ自分に合った方法を取り入れてみてください。
📚 関連記事
- 敏感肌の日焼け止め選び方完全ガイド|肌に優しい成分と使い方
- 春から始める紫外線対策|日焼け止めの選び方と正しい使い方
- 春の紫外線が目に与える影響と正しい目の守り方
- 紫外線対策で肌荒れを防ぐ方法|正しいスキンケアと日焼け止めの選び方
- そばかすとシミの違いとは?原因・見分け方・治療法を徹底解説
📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 紫外線がUVA・UVBに分類されること、光老化・シミ・しわ・皮膚がんリスクとの関連、日焼け止めのSPF・PA値の選び方など、記事全体の医学的根拠となる皮膚科学的知見の参照元として活用
- 厚生労働省 – 紫外線対策に関する国民向け健康情報・生活習慣病予防の観点から、日常的な紫外線暴露リスクや予防行動に関する公式見解の参照元として活用
- WHO(世界保健機関) – UVA・UVBの皮膚への影響、皮膚がんリスク、UPF(紫外線防止指数)を含む衣類・フェイスカバーによる物理的紫外線防御の有効性に関する国際的な医学的根拠の参照元として活用
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務