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首のイボを皮膚科で除去する費用と保険適用について|大宮で受診をお考えの方へ

首周りにできたポツポツとしたイボが気になる、衣服やアクセサリーが引っかかって不快、見た目が気になるといったお悩みを持つ方は少なくありません。首のイボは良性の皮膚腫瘍であることがほとんどですが、放置していても自然に消えることはなく、年齢とともに数が増えていく傾向があります。

本記事では、首のイボの種類や原因、皮膚科で受けられる治療法、気になる費用と保険適用の条件について詳しく解説します。大宮エリアで首のイボの治療を検討されている方は、ぜひ参考になさってください。

目次

  1. 首のイボとは何か
  2. 首にできるイボの種類と特徴
  3. 首のイボができる原因
  4. 皮膚科を受診する目安
  5. 首のイボの診断方法
  6. 皮膚科で受けられる治療法
  7. 各治療法の費用と保険適用について
  8. 治療の流れと通院回数の目安
  9. 治療後の注意点とアフターケア
  10. 首のイボの予防方法
  11. よくある質問
  12. 大宮エリアで首のイボ治療を受けるなら

1. 首のイボとは何か

「イボ」という言葉は、皮膚の一部が盛り上がった小さなできものを指す一般的な呼び方です。医学用語ではなく、さまざまな皮膚疾患を含む広い意味で使われています。

首にできるイボは、主に加齢や摩擦などが原因で発生する良性の皮膚腫瘍であることがほとんどです。ウイルス性のイボとは異なり、他の人にうつることはありませんし、放置していても悪性化するリスクは極めて低いとされています。

しかし、良性であるとはいえ、首は衣服で隠れにくい部位であるため見た目が気になる方も多く、またネックレスやマフラー、シャツの襟などが擦れると不快感を覚えることもあります。こうした理由から、皮膚科で除去を希望される方が増えています。

首にできるイボの約8割は「軟性線維腫」と呼ばれるタイプであり、残りの約1割が「脂漏性角化症(老人性イボ)」、さらにごくまれに「ウイルス性イボ」が見られます。治療方針を決めるためには、まず自分のイボがどの種類に該当するのかを皮膚科で診断してもらうことが重要です。


2. 首にできるイボの種類と特徴

首にできるイボは、大きく分けて以下の3つのタイプに分類されます。それぞれ原因や見た目、治療法が異なりますので、順番に解説していきます。

アクロコルドン(スキンタッグ)

アクロコルドンは首イボの中で最も多く見られるタイプです。大きさは1~2mm程度と小さく、あまり盛り上がりがない褐色のイボで、首全体に多数できやすいのが特徴です。30代頃から出現し始め、40代以降に目立つようになる方が多いです。

皮膚と同じ色から淡い褐色で、柔らかい触感があります。痛みやかゆみはほとんどありませんが、衣類やアクセサリーに引っかかると不快感を覚えることがあります。

スキンダック・軟性線維腫

スキンダックはアクロコルドンよりもやや大きく、1~数mm程度の大きさで、皮膚から少し飛び出しているのが特徴です。引っ張れば取れそうに見えるものもありますが、自分で取ろうとすると傷跡が残ったり、感染を起こしたりする危険がありますので、必ず医療機関で処置を受けてください。

さらに大きくなったものは軟性線維腫と呼ばれ、直径1~5mm程度、ときには1cm近くになることもあります。皮膚から垂れ下がるように大きくなったものは「懸垂性線維腫」と呼ばれます。

これらはいずれも皮膚の真皮に存在する膠原線維(コラーゲン線維)が増生することで形成される良性腫瘍です。首のほか、脇の下や鼠径部など、衣服で擦れやすい部位にできやすい傾向があります。

脂漏性角化症(老人性イボ)

脂漏性角化症は「老人性疣贅(ろうじんせいゆうぜい)」とも呼ばれ、加齢や紫外線の影響によって発生する良性腫瘍です。首にできるイボの約10%がこのタイプに該当するとされています。

色は淡い褐色から茶色、黒色までさまざまで、表面がザラザラ、ボツボツしているのが特徴です。触ると少し硬さを感じることもあります。シミが盛り上がってイボ状になるケースも多く、加齢とともに増加する傾向があります。

慶應義塾大学病院のKOMPASによると、脂漏性角化症は高齢者の顔などに多く見られる少し盛り上がった茶色から黒色の表面がざらついたできもので、シミと混じって存在することが多いとされています。80歳以上の高齢者ではほぼ全員に見られる一般的な皮膚の老化現象です。

ウイルス性イボ(尋常性疣贅)

首にできることはまれですが、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって生じるウイルス性のイボが首に発生することもあります。表面がザラザラ・ゴツゴツしており、盛り上がった形状が特徴です。

ウイルス性イボは手や足にできることが多いですが、指や手にできたイボを触った手で首を触ることで感染が広がることがあります。ウイルス性の場合は自己判断で引っ張ったりすると感染を広げるおそれがあるため、皮膚科での診断が非常に重要です。


3. 首のイボができる原因

首のイボができる原因は完全には解明されていませんが、いくつかの要因が関与していると考えられています。

加齢による皮膚の変化

年齢が上がるにつれて、首イボができやすくなることが分かっています。これは、肌のコラーゲンが減少し、皮膚がたるんで摩擦に弱くなることが一因とされています。また、皮膚のターンオーバー(新陳代謝)が低下することで、古い角質が蓄積しやすくなります。

一般的に30代頃から発症し始め、40代以降で目立つようになる方が多いです。ただし、体質によっては20代から症状に悩まされる方もいらっしゃいます。

摩擦や物理的刺激

首周りは衣類の襟やマフラー、ネックレスなどが頻繁に接触する部位であり、日常的に摩擦が生じやすくなっています。この摩擦刺激が繰り返されると、皮膚への負担が蓄積し、イボができやすくなる傾向があります。

とくに皮膚が柔らかい部分にできやすく、首以外にも脇や胸、そけい部などにもよく発生します。

紫外線の影響

首は衣服で隠れにくい部位であり、紫外線にさらされやすい場所です。紫外線を浴びた肌はメラニン色素を作って内部の細胞を守ろうとしますが、新陳代謝が低下するとメラニン色素が排出されず、シミやイボの原因となります。

脂漏性角化症は特に紫外線の影響を受けやすく、長年紫外線を浴び続けた部位にできやすいとされています。

遺伝的要因

両親や祖父母など、身近な親族の首にイボが多い場合は、首イボのできやすい体質を遺伝的に受け継いでいる可能性があります。体質的にイボができやすい方でも、摩擦などの外的刺激を避けることで発生を予防できる場合があります。

その他の要因

糖尿病の方や肥満傾向のある方は、首イボの発症リスクが高くなるとされています。糖尿病ではインスリンが過剰に分泌され、皮膚の細胞が増えやすくなるため、健常者よりも発症しやすい傾向があります。また、乾燥肌の方も首イボができやすいといわれています。

ホルモンバランスの変化や生活習慣病も首イボに関与していると考えられており、出産後に急に増えたという声も聞かれます。


4. 皮膚科を受診する目安

首のイボは良性腫瘍であることがほとんどですが、以下のような場合は早めに皮膚科を受診することをおすすめします。

見た目や日常生活で気になるとき

首は露出しやすい部位であるため、人目が気になる方も多いでしょう。見た目が気になる場合や、衣類やアクセサリーが引っかかって不快に感じる場合は、皮膚科で相談することをおすすめします。イボが摩擦によって赤くなったり、出血したりすることもあります。

イボが急に増えた・大きくなったとき

急激にイボの数が増えた場合や、短期間で大きくなった場合は、注意が必要です。脂漏性角化症が短期間のうちに多発し、同時にかゆみを伴うときは「レーザー・トレラ徴候」と呼ばれ、内臓の悪性腫瘍が存在する可能性があるとメディカルノートでも指摘されています。

イボの色や形が変化したとき

色が急に濃くなった、形がいびつになった、表面から出血するなどの変化が見られた場合は、早めに皮膚科を受診してください。良性のイボだと思っていたものが、実は悪性の腫瘍であるケースもまれにあります。

かゆみや痛みが続くとき

通常、首のイボは痛みやかゆみがないことがほとんどです。持続的なかゆみや痛みがある場合は、何らかの炎症や他の皮膚疾患の可能性も考えられますので、受診をおすすめします。


5. 首のイボの診断方法

皮膚科では、イボの種類を正確に判断するためにいくつかの診断方法が用いられます。

視診

まずは医師がイボの外観を観察します。大きさ、色、形、表面の状態などを確認し、どのような種類のイボかを判断します。経験豊富な皮膚科専門医であれば、視診だけでおおよその診断が可能な場合も多いです。

ダーモスコピー検査

ダーモスコピーは、ダーモスコープという特殊な拡大鏡を使って皮膚の状態を詳しく観察する検査です。メラニン色素や毛細血管の状態を確認でき、悪性黒色腫(メラノーマ)などの悪性の病気との鑑別に役立ちます。

脂漏性角化症の場合は「milia-like cyst(粟粒様嚢胞)」などの特徴的な所見が認められ、これによって診断の確定度が高まります。

病理組織検査

視診やダーモスコピーだけでは良性と悪性の判別がつかない場合や、悪性腫瘍の可能性が否定できない場合には、病変の一部または全部を切除して顕微鏡で詳しく調べる病理組織検査が行われます。

この検査により、イボの正確な診断が可能となり、適切な治療方針を決定することができます。


6. 皮膚科で受けられる治療法

首のイボを除去する方法には複数の選択肢があり、イボの種類や大きさ、数、患者さんのご希望によって最適な治療法が選ばれます。

液体窒素による冷凍凝固術

液体窒素による冷凍凝固術は、イボ治療として最も一般的に行われている方法です。マイナス196℃の液体窒素を綿棒やスプレーでイボに当て、組織を凍結させて壊死させます。

日本皮膚科学会の「尋常性疣贅診療ガイドライン2019」では、液体窒素凍結療法がAランク(強く推奨)の第一選択治療として位置づけられています。保険適用で受けられる治療法であり、費用を抑えたい方に適しています。

治療後はイボがかさぶたのようになり、1~2週間程度で脱落します。1回の治療で完全に除去できないことも多く、1~2週間に1回のペースで数回から十数回の通院が必要になる場合があります。

ただし、液体窒素による治療には欠点もあります。治療後に色素沈着が残りやすく、特に首や顔など目立つ部位では気になる場合があります。また、治療時には冷たさに伴う痛みがあり、水ぶくれができることもあります。

ハサミ(剪除術)による切除

医療用のハサミでイボを根元から切り取る方法です。茎のように飛び出しているタイプのイボに適しており、茎が1mm程度のものであれば跡がほとんど残りません。

局所麻酔を使用せずに行えることも多く、一瞬チクっとした痛みがありますが、麻酔の注射のほうがむしろ痛みを伴うため、そのまま切り取ることが推奨される場合もあります。

小さなイボであれば保険適用で治療可能なケースもあり、出血も少なく、短時間で多数のイボを処置できるメリットがあります。ただし、茎のない平坦なイボには向いていません。

炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)

炭酸ガスレーザーは、水分に反応して熱エネルギーに変換されるレーザー光を照射し、イボの組織を蒸散させて除去する方法です。出血がほとんどなく、周囲の皮膚へのダメージも少なく抑えられます。

治療時間が短く、ダウンタイムも比較的短いため、仕事や日常生活の中で無理なく治療できるメリットがあります。麻酔クリームを併用することで施術中の痛みも軽減できます。

液体窒素による治療よりも色素沈着が起こりにくく、仕上がりがきれいになりやすいため、顔や首など目立つ部位のイボ除去に適しています。一度の治療で完了することが多い点も魅力です。

ただし、炭酸ガスレーザーによる治療は基本的に保険適用外(自費診療)となります。見た目を重視する方、短時間での処置を希望する方には適していますが、費用は液体窒素による治療より高額になります。

電気メス(電気焼灼術)

高周波電流を利用してイボを焼灼(焼いて除去)する方法です。切除と同時に止血ができるため、出血が少なく、傷口も目立ちにくいのが特徴です。局所麻酔を使用して行われます。

炭酸ガスレーザーと同様に、一度の施術で確実に除去できるメリットがありますが、電気焼灼を取り入れている医療機関は限られています。保険適用になる場合もあります。

手術による切除

イボが大きい場合や、悪性腫瘍の可能性が否定できない場合には、メスを使った手術による切除が行われることがあります。木の葉型に切り取って縫合する方法が一般的です。

手術による切除は保険適用となり、切除したイボは病理検査に出されるため、悪性でないことを確実に確認できます。ただし、傷跡が線状に残る可能性があり、抜糸のために再度の通院が必要です。

内服薬(ヨクイニン)

ヨクイニンは、ハトムギの種皮を除いた種子から抽出される生薬で、免疫細胞を活性化する作用があるとされています。日本皮膚科学会の「尋常性疣贅診療ガイドライン2019」では、ウイルス性イボに対する治療として推奨度Bに位置づけられています。

ただし、ヨクイニンが効果を発揮するのは主にウイルス性のイボ(尋常性疣贅、青年性扁平疣贅)であり、首にできる軟性線維腫や脂漏性角化症などの非ウイルス性イボには基本的に効果がありません。

皮膚科医として数千人以上の首イボを診てきた専門家の印象によると、首にウイルス性のイボがある人は全体の2%程度に過ぎず、残りの98%は良性のできもの(アクロコルドンや軟性線維腫)であるため、ヨクイニンで首イボが取れる可能性は低いと考えられています。

市販されているイボ用の塗り薬(イボコロリなど)は、サリチル酸を主成分として角質を軟化させる作用がありますが、首周りの柔らかいイボには適しておらず、むしろ皮膚トラブルの原因になる可能性があります。


7. 各治療法の費用と保険適用について

首のイボ治療にかかる費用は、治療法によって大きく異なります。また、保険が適用されるかどうかも重要なポイントです。

保険適用の条件

イボの治療が保険適用になるかどうかは、イボの種類や治療目的によって決まります。

基本的に、液体窒素による冷凍凝固術と手術による切除は保険適用となります。また、イボが引っかかって出血する、かゆみや痛みがあるなど、日常生活に支障をきたしている場合や、悪性腫瘍との鑑別が必要な場合も保険適用となることがあります。

一方、見た目を改善するための美容目的での除去や、炭酸ガスレーザーによる治療は原則として保険適用外(自費診療)となります。

保険適用の治療費用の目安(3割負担の場合)

保険適用で治療を受ける場合、3割負担での費用目安は以下のとおりです。別途、初診料や再診料、処方料、検査費用などがかかります。

液体窒素による冷凍凝固術は、1回あたり1,000~2,000円程度です。イボの数や大きさによって変動しますが、比較的安価に治療を受けられます。ただし、完治までに複数回の通院が必要になることが多いため、トータルの費用は回数分かかります。

手術による切除は、イボの大きさや部位によりますが、5,000~10,000円程度が目安です。露出部(顔、首、手など)と非露出部(背中、腹部など)で費用が異なる場合があります。病理検査を行う場合は、追加で3,000円程度かかることがあります。

自費診療の費用の目安

自費診療の場合、医療機関によって費用設定が異なりますので、事前に確認することをおすすめします。

炭酸ガスレーザーによる治療は、イボ1個あたり2,000~5,000円程度、または1mmあたり2,000~4,000円程度が相場です。多数のイボを一度に除去する場合は、まとめて割引になるプランを設けている医療機関もあります。

小さなイボが多数ある場合の治療費は、10個で2万~5万円程度、首全体の治療では5万~20万円程度になることもあります。

費用を抑えるためのポイント

費用を抑えたい場合は、まず保険適用の液体窒素療法やハサミによる切除を選択することをおすすめします。また、イボの数が少ないうちに治療を始めることで、トータルの治療費を抑えることができます。

医療機関によって自費診療の料金設定は大きく異なりますので、複数のクリニックでカウンセリングを受け、費用と治療内容を比較検討することも有効です。

医療保険の給付金について

生命保険会社や共済組合などの医療保険に加入されている方は、保険診療で手術を受けた場合に手術給付金を受け取れることがあります。加入している保険の契約内容を確認してみてください。


8. 治療の流れと通院回数の目安

首のイボ治療は、以下のような流れで進められます。

初診・診察

まずは皮膚科を受診し、医師による診察を受けます。保険証を必ず持参してください。イボの種類や状態を確認し、最適な治療法について説明を受けます。

診察の結果、その日のうちに治療を開始できる場合もあります。ただし、イボの数が多い場合や、予約制の施術の場合は、改めて治療日を予約することになります。

治療

選択した治療法によって、治療の流れは異なります。

液体窒素療法の場合は、1回の治療時間は数分から10分程度です。イボの大きさや数によっては1回で取り切れないことも多く、1~2週間に1回のペースで数回から十数回の通院が必要になります。イボの大きさにもよりますが、平均して5~10回程度の通院が目安とされています。

ハサミによる切除やレーザー治療の場合は、1回の施術で複数のイボを除去できることが多く、通院回数は少なくて済みます。術後の経過観察のために1~2回の再診が必要です。

通院回数の目安

治療法別の通院回数の目安は以下のとおりです。

液体窒素療法では、小さなイボで5回前後、大きなイボや多発するイボでは10回以上の通院が必要になることがあります。1~2週間に1回の頻度で通院します。

ハサミ・電気メス・レーザー治療では、1~2回の施術で完了することが多いです。術後の経過観察を含めて2~3回の通院が目安となります。


9. 治療後の注意点とアフターケア

治療後は、適切なケアを行うことで傷跡を最小限に抑え、きれいに治すことができます。

治療部位の保護

治療後の部位は清潔に保ち、毎日優しく洗浄してください。医師から処方された軟膏がある場合は、指示どおりに塗布します。かさぶたができた場合は、無理に剥がさず自然に脱落するのを待ちましょう。

紫外線対策

治療部位は紫外線の影響を受けやすく、色素沈着を起こしやすい状態になっています。治療後数か月間は、日焼け止めを塗ったり、ストールやハイネックの服で首元をカバーするなど、紫外線対策を徹底してください。

物理的刺激を避ける

治療後は、ネックレスなどのアクセサリーや、首元を締め付ける衣類の着用を控えてください。摩擦や刺激は傷の治りを遅らせ、色素沈着の原因にもなります。

異常があれば受診を

治療後に強い痛み、腫れ、膿、発熱などの症状が現れた場合は、感染の可能性がありますので、すぐに医療機関を受診してください。


10. 首のイボの予防方法

首のイボは治療しても再発する可能性があり、年齢とともに新たにできることも予想されます。以下の予防法を日常生活に取り入れることで、イボの発生を抑えることができます。

紫外線対策

紫外線は皮膚の老化を促進し、イボの原因となります。季節や天候を問わず、日焼け止めを首元にもしっかり塗る習慣をつけましょう。日傘や帽子、UVカット機能のある衣類も効果的です。

摩擦を減らす

衣類やアクセサリーによる摩擦をできるだけ減らすことが大切です。首に直接触れる部分の素材選びに気を付け、肌に優しい素材の衣類を選びましょう。ネックレスを長時間つけっぱなしにしないことも予防につながります。

保湿ケア

乾燥した肌はバリア機能が低下し、外部からの刺激を受けやすくなります。毎日の保湿ケアで肌のバリア機能を維持しましょう。ただし、保湿だけでは既にできてしまったイボを取り除くことはできません。

生活習慣の改善

バランスの良い食事、十分な睡眠、適度な運動など、健康的な生活習慣を心がけることで、皮膚のターンオーバーを正常に保ち、イボができにくい肌を維持できます。肥満や糖尿病は首イボのリスク因子とされていますので、体重管理や血糖コントロールも重要です。


11. よくある質問

Q. 首のイボは自分で取れますか?

A. 首のイボを自分で取ろうとするのは非常に危険です。傷跡が残る可能性があるほか、感染を起こすリスクがあります。また、ウイルス性のイボだった場合は、自己処置によって周囲に感染が広がることもあります。必ず皮膚科で適切な処置を受けてください。

Q. 首のイボは放置しても大丈夫ですか?

A. 首にできるイボのほとんどは良性の皮膚腫瘍であり、放置しても健康上の問題はありません。ただし、自然に消えることはなく、年齢とともに増えていく傾向があります。見た目や日常生活で気になる場合は、早めに治療を検討されることをおすすめします。

Q. 首のイボは人にうつりますか?

A. アクロコルドンや軟性線維腫、脂漏性角化症などの首にできる一般的なイボは、ウイルス性ではないため人にうつることはありません。ただし、まれに首にできるウイルス性イボ(尋常性疣贅)は感染の可能性がありますので、自己判断せず皮膚科で診断を受けることをおすすめします。

Q. 液体窒素の治療は痛いですか?

A. 液体窒素による治療では、冷たさに伴うピリピリとした痛みを感じます。痛みの感じ方には個人差がありますが、多くの方は「ちょっとピリッとするくらい」と表現されます。治療後も数時間から数日程度、ヒリヒリ感が続くことがあります。

Q. レーザー治療は保険が使えますか?

A. 炭酸ガスレーザーによる治療は、原則として保険適用外(自費診療)となります。ただし、イボの状態によっては医師の判断で保険適用になる場合もありますので、受診時に確認してください。

Q. 治療後、イボは再発しますか?

A. 治療によってイボを除去しても、体質や生活習慣によっては再発する可能性があります。また、治療した部位とは別の場所に新たなイボができることもあります。予防のためには、紫外線対策や摩擦を減らすなどの日常的なケアが重要です。

Q. 市販のイボ取りクリームは効きますか?

A. 市販されているイボ用の塗り薬の多くは、サリチル酸などの角質軟化成分を配合していますが、首周りの柔らかいイボ(軟性線維腫やアクロコルドン)には効果が期待できません。むしろ周囲の正常な皮膚を傷める原因になることもありますので、使用は避けてください。


12. 大宮エリアで首のイボ治療を受けるなら

大宮は埼玉県の交通の要衝であり、多くの皮膚科・美容皮膚科が集まるエリアです。首のイボでお悩みの方は、皮膚科専門医が在籍し、複数の治療法に対応できるクリニックを選ぶことをおすすめします。

アイシークリニック大宮院では、液体窒素による冷凍凝固術から手術による切除、炭酸ガスレーザーまで、幅広い治療法に対応しています。皮膚科専門医と形成外科専門医がチームとなって治療にあたり、患者さま一人ひとりに最適な治療法をご提案いたします。

保険適用での治療はもちろん、見た目にこだわる方のための自費診療にも対応しておりますので、まずはお気軽にご相談ください。


まとめ

首のイボは、加齢や摩擦、紫外線などの影響で発生する良性の皮膚腫瘍がほとんどです。放置しても健康上の問題はありませんが、自然に消えることはなく、年齢とともに増える傾向があります。

皮膚科で受けられる治療法には、保険適用の液体窒素療法やハサミによる切除、自費診療の炭酸ガスレーザーなどがあります。それぞれメリット・デメリットがありますので、イボの状態やご希望に合わせて最適な方法を選ぶことが大切です。

保険適用の液体窒素療法であれば、1回1,000~2,000円程度(3割負担)で治療を受けられますが、複数回の通院が必要です。一方、自費診療のレーザー治療は1回の施術で済むことが多いものの、費用は高額になります。

首のイボが気になる方は、まずは皮膚科で診察を受け、イボの種類を正確に診断してもらうことが重要です。その上で、治療法や費用について医師と相談し、納得のいく治療を選択してください。


参考文献

監修者医師

高桑 康太 医師

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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