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ミラドライで叶えるワキガ・多汗症治療|さいたま新都心エリアからのアクセスも便利なアイシークリニック大宮院

暑い季節になると、電車のつり革につかまる瞬間やオフィスでの会議中、ふとしたときにワキの汗や臭いが気になってしまう方は少なくありません。日本人の約10人に1人が多汗症を抱えているといわれており、そのうち約6割が原発性腋窩多汗症、つまりワキ汗に悩んでいるとされています。しかしながら、実際に医療機関を受診する方の割合は1割にも満たないのが現状です。

ワキガや多汗症は、単なる体質の問題として放置されがちですが、実は医学的にしっかりと治療できる症状です。とくに近年注目を集めているのが、切らずにワキガ・多汗症を根本から治療できるミラドライという治療法です。2018年に厚生労働省から薬事承認を取得し、その効果と安全性が公的に認められた画期的な医療機器による治療として、多くの方に選ばれています。

本記事では、さいたま新都心エリアにお住まいの方やお勤めの方に向けて、ミラドライ治療の仕組みや効果、他の治療法との違い、施術の流れからダウンタイムまで、詳しく解説いたします。ワキの汗や臭いでお悩みの方が、安心して治療を検討できるよう、医学的な根拠に基づいた正確な情報をお届けします。


目次

  1. ワキガ・多汗症の基礎知識
  2. ワキガと多汗症の違いとは
  3. なぜワキガや多汗症は起こるのか
  4. ミラドライとは何か
  5. ミラドライの仕組みと原理
  6. ミラドライの効果と持続性
  7. 他の治療法との比較
  8. ミラドライ治療の流れ
  9. ダウンタイムと副作用について
  10. さいたま新都心エリアからのアクセス
  11. ミラドライが向いている方
  12. よくある質問
  13. まとめ
  14. 参考文献

1. ワキガ・多汗症の基礎知識

ワキガ・多汗症の患者数と有病率

厚生労働省の研究班による全国疫学調査によると、原発性腋窩多汗症(ワキ汗)の有病率は日本人口の約5.8%、患者数にして約531.9万人と推計されています。また、手のひらに多量の汗をかく原発性手掌多汗症の有病率は約5.3%と報告されており、多汗症は決して珍しい症状ではありません。

一方、ワキガ(腋臭症)については、日本人の約10%が該当するとされています。これは欧米人の7割以上がワキガ体質であることと比較すると低い割合ですが、だからこそ日本社会においてはワキガの症状が目立ちやすく、本人にとって大きな悩みとなりやすい背景があります。

多汗症がQOLに与える影響

多汗症は単なる汗っかきとは異なり、日常生活に支障をきたすほどの発汗過多を特徴とします。多汗症重症度スケール(HDSS)を用いた調査では、重症の原発性腋窩多汗症を抱える方の約8割が「洋服を購入する際に汗が目立たない服を選んでしまう」と回答し、約7割が「異性と接するときに気になる」、約6割が「電車のつり革につかまるのをためらう」と答えています。

さらに深刻なのは、15人に1人が「疾患が原因で希望の職種や職業を断念した経験がある」と回答している点です。多汗症は職業選択にまで影響を及ぼすことがあり、患者のQOL(生活の質)を著しく低下させる疾患であることがわかります。

また、多汗症患者は不安障害やうつ病の有病率が高いことも報告されており、精神的な健康にも大きな影響を与えることが明らかになっています。このように、ワキガや多汗症は見た目や臭いの問題にとどまらず、社会生活全般に深刻な影響を及ぼす症状なのです。


2. ワキガと多汗症の違いとは

ワキガと多汗症は混同されがちですが、実は原因となる汗腺が異なります。両者の違いを正しく理解することで、適切な治療法を選択することができます。

エクリン汗腺とアポクリン汗腺

人間の体には2種類の汗腺が存在します。

エクリン汗腺は全身のほぼすべての皮膚に分布しており、主に体温調節のために汗を分泌します。エクリン汗腺から出る汗の99%は水分で、サラサラとした性質を持ち、汗そのものにはほとんど臭いがありません。多汗症の原因となるのは、このエクリン汗腺の過剰な活動です。

一方、アポクリン汗腺はワキの下や外陰部、耳の中など特定の部位にのみ存在します。アポクリン汗腺から分泌される汗には脂質やタンパク質が含まれており、この汗が皮膚表面の常在菌によって分解されることで、ワキガ特有の臭いが発生します。ワキガの原因となるのは、このアポクリン汗腺の発達です。

ワキガの特徴

ワキガ(腋臭症)は遺伝的な要素が強く、優性遺伝(顕性遺伝)することが知られています。日本皮膚科学会のQ&Aによると、ワキガの人はアポクリン汗腺が大きく、その数も多く、分泌量が多い傾向があるとされています。

ワキガ体質の方には、耳垢が湿っている(いわゆるアメ耳)という特徴が見られることが多いです。これは、アポクリン汗腺が耳の中にも存在するためです。日本人の約16%が湿型耳垢を持っており、そのうち約80%がワキガ体質を有するとされています。

ワキガは思春期に発症することが多く、これはアポクリン汗腺が性ホルモンの影響を受けて活発化するためです。女性の場合、月経周期や妊娠、出産によって臭いが強くなることもあります。

多汗症の特徴

多汗症は、体温調節に必要な範囲を超えて異常に発汗が増加する状態を指します。原発性局所多汗症は、6か月以上持続する過剰な発汗に加え、以下の診断基準のうち2項目以上を満たす必要があります。

  • 25歳以下で発症
  • 睡眠中の発汗がない
  • 両側性かつ左右対称性
  • 週1回以上の多汗経験がある
  • 家族歴がある
  • 日常生活に支障をきたす

多汗症は交感神経の失調により、体温上昇とは関係なくエクリン汗腺から汗が過剰に放出される疾患です。緊張や不安といった精神的な要因ではなく、身体機能の失調によって引き起こされる病的な発汗である点が、単なる汗っかきとは異なります。


3. なぜワキガや多汗症は起こるのか

ワキガのメカニズム

ワキガの臭いは、アポクリン汗腺から分泌される汗に含まれる脂肪酸が、皮膚表面の細菌によって分解されることで発生します。日本皮膚科学会によると、この分解過程で生成される3メチル2へキセノイン酸という物質が、ワキガ特有の臭いの主な原因とされています。

アポクリン汗腺の数や大きさは遺伝的に決まっており、ワキガ体質かどうかは生まれつきの要素が大きいです。近年の研究では、16番目の染色体にあるABCC11遺伝子がワキガや湿型耳垢に関わっていることが解明されています。

また、ワキガの臭いの強さは以下の要因によっても変動します。

  • 汗の量(夏場や運動後に強くなりやすい)
  • 食生活(脂肪分や動物性タンパク質の多い食事で強くなりやすい)
  • ストレスや精神的緊張
  • ホルモンバランス(女性の場合、月経周期の影響を受ける)

多汗症のメカニズム

多汗症の原因は完全には解明されていませんが、交感神経の過活動が関与していると考えられています。通常、発汗は体温調節のために交感神経によってコントロールされていますが、多汗症の方ではこの制御機構に異常が生じています。

原発性多汗症は遺伝的な要素も指摘されており、常染色体優性遺伝の可能性が報告されています。2006年には、佐賀大学の研究チームが原発性手掌多汗症の患者を対象に全ゲノム解析を行い、14番目の染色体上に疾患遺伝子があると予測する結果を発表しました。

なお、多汗症には原発性と続発性があり、続発性多汗症は甲状腺機能亢進症、糖尿病、更年期障害、薬剤の副作用などが原因となって発生します。続発性多汗症が疑われる場合は、まず原因となる基礎疾患の治療が優先されます。


4. ミラドライとは何か

ミラドライの概要

ミラドライは、マイクロ波を利用してワキガや多汗症の原因となる汗腺を破壊する、切らない治療法です。アメリカのMiramar Labs社が2006年に開発し、2010年に日本に上陸しました。

2018年6月4日には、厚生労働省より重度の原発性腋窩多汗症の治療機器として正式に薬事承認を取得しています(医療機器承認番号:23000BZX00161000)。これは、マイクロ波を用いたワキ汗治療器としては国内で唯一の承認です。

さらに、開発国であるアメリカのFDA(アメリカ食品医薬品局)からも、腋窩多汗症、腋臭症(ワキガ)、減毛の3つの適応で承認を取得しています。FDAの審査基準は世界で最も厳しいとされており、ミラドライの効果と安全性は国際的にも認められています。

ミラドライが革新的な理由

従来のワキガ・多汗症治療は、皮膚を切開して汗腺を取り除く外科手術が主流でした。外科手術は高い効果が期待できる一方、傷跡が残ること、長期間の安静が必要なこと、合併症のリスクがあることなどがデメリットとして挙げられていました。

ミラドライは皮膚を切らずにワキガ・多汗症を根本から治療できる画期的な方法です。傷跡が残らず、治療当日から日常生活に戻れるダウンタイムの短さも大きな特徴です。入院や長期の通院も必要なく、仕事や学業への影響を最小限に抑えられます。

現在、世界40か国以上でミラドライ治療が行われており、累計で20万症例以上の実績があります。日本国内でも15,000件以上の治療が行われ、その効果と安全性が確認されています。


5. ミラドライの仕組みと原理

マイクロ波による汗腺破壊

ミラドライは5.8GHzのマイクロ波(電磁波)を使用します。マイクロ波には、水分に選択的に吸収されて熱を発生させるという性質があります。この原理は電子レンジと同じですが、ミラドライでは医療用に最適化された周波数と出力で制御されています。

治療の仕組みを詳しく説明すると、以下の3つの要素で構成されています。

まず、ハンドピースに搭載されたバイオチップで皮膚を吸引して固定します。これにより、治療対象となる領域を安定させ、正確な照射が可能になります。

次に、マイクロ波を照射します。照射されたマイクロ波は、皮膚の細胞内の水分子を振動させることで熱を発生させます。真皮(皮膚の深い層)は水分を多く含む高含水組織であり、皮下脂肪は低含水組織です。この違いにより、マイクロ波は皮下脂肪層で反射し、汗腺が多く存在する真皮深層から皮下組織浅層に熱が集中します。

この熱エネルギーによって、エクリン汗腺とアポクリン汗腺の両方を約60〜70℃に加熱し、焼灼・凝固させます。破壊された汗腺は再生しないため、効果が長期的に持続します。

冷却システムによる皮膚保護

ミラドライには、ハイドロセラミック・クーリングシステムと呼ばれる冷却機構が搭載されています。マイクロ波の照射中、ハンドピース内の冷却板によって皮膚表面を継続的に冷却します。

この冷却により、表皮から真皮上層は熱損傷から保護されます。熱の影響は汗腺が存在する層に集中し、皮膚表面や脂肪層より深部へのダメージは抑えられます。これにより、火傷や色素沈着のリスクを最小限に抑えながら、効果的な治療が可能になります。

面での照射による効率性

ミラドライの特徴として、汗腺を点ではなく面で加熱できることが挙げられます。針を刺してピンポイントで熱を与える他の治療法とは異なり、ミラドライは広範囲に均一にマイクロ波を照射することができます。

これにより、照射漏れのリスクを減らし、より多くの汗腺を一度に処理することが可能です。1回の施術で汗腺の約70〜80%を破壊できるとされており、高い効果が期待できます。


6. ミラドライの効果と持続性

臨床試験による効果の実証

ミラドライの効果は、多汗症重症度スケール(HDSS)を用いた臨床試験によって科学的に検証されています。

HDSSは発汗の程度と日常生活への影響を4段階で評価する指標で、スコア3(発汗をほとんど我慢できず、日常生活に頻繁に支障がある)またはスコア4(発汗をまったく我慢できず、日常生活に常に支障がある)に該当する重症の原発性腋窩多汗症患者を対象にした試験では、以下の結果が報告されています。

  • 治療12か月後に90.3%の患者がHDSSスコア1または2へ改善
  • 90.3%の患者がベースラインと比べてワキ汗が少なくとも50%減少
  • 全体的な患者満足度は90%以上
  • 腋の臭いに関しても統計的に有意な改善

効果の持続性

ミラドライによって破壊された汗腺は再生しません。そのため、治療効果は半永久的に持続すると考えられています。ボツリヌス製剤(ボトックス)注射のように定期的な再治療が必要な方法とは異なり、基本的には1回の治療で長期的な効果が得られます。

ただし、治療直後と数か月後では効果の感じ方に違いが出ることがあります。これは、施術時に破壊されなかった汗腺が一時的に活動を停止していたものの、時間の経過とともに回復し、再び活動を始めるためです。

一般的な経過としては、施術直後から数か月は80〜100%の改善を感じ、半年以降は70〜80%の改善を維持するというパターンが多いです。これはワキガや多汗症の再発ではなく、残存した汗腺の活動再開によるものです。一度破壊された汗腺が復活することはありません。

副次的な効果

ミラドライには、ワキ毛の脱毛(減毛)という副次的な効果もあります。マイクロ波照射によって汗腺が熱破壊される際、近くにある毛根の発毛組織も同時にダメージを受けるためです。

完全な脱毛にはなりませんが、ワキ毛全体の約6割程度に脱毛効果が得られるとされています。ワキの脱毛を検討している方にとっては、ワキガ・多汗症治療と同時に脱毛効果も得られるメリットがあります。


7. 他の治療法との比較

ワキガ・多汗症の治療法にはいくつかの選択肢があります。それぞれの特徴を理解し、自分に合った治療法を選ぶことが大切です。

外用薬治療

塩化アルミニウム製剤やソフピロニウム(エクロックゲル)、グリコピロニウム(ラピフォートワイプ)などの外用薬があります。日本皮膚科学会のガイドラインでも、腋窩多汗症に対する第一選択肢として推奨されています。

メリットとしては、手軽に始められること、比較的安価であること、保険適用の薬剤があることなどが挙げられます。デメリットは、効果が一時的であり、継続的な使用が必要なこと、接触性皮膚炎などの副作用が生じる場合があることです。軽度の多汗症には有効ですが、中等度〜重度の症状には効果が不十分なこともあります。

ボツリヌス製剤(ボトックス)注射

ボツリヌス製剤をワキに注射することで、汗腺の活動を一時的に抑制する治療法です。注射は比較的簡便で、ダウンタイムもほとんどありません。

ただし、効果の持続期間は4〜6か月程度と限られており、効果を維持するためには年に1〜2回の定期的な注射が必要です。また、エクリン汗腺の活動を抑制するため多汗症には効果がありますが、アポクリン汗腺由来のワキガの臭いに対する効果は限定的です。

外科手術(剪除法・皮弁法)

従来から行われてきた代表的な治療法で、皮膚を切開してアポクリン汗腺を直接目で確認しながら除去します。保険適用となる場合があり、重度のワキガには高い効果が期待できます。

デメリットとしては、傷跡が残ること、数日〜数週間の安静が必要なこと、血腫や感染などの合併症リスクがあることなどが挙げられます。また、エクリン汗腺はほとんど残存するため、多汗症に対する効果は限定的です。

ミラドライの位置づけ

ミラドライは、上記の治療法の良いところを併せ持つ治療法といえます。

治療法効果の持続傷跡ダウンタイム汗(多汗症)への効果臭い(ワキガ)への効果
外用薬一時的(継続使用が必要)なしなし軽度〜中等度軽度
ボトックス注射4〜6か月なしほぼなし高い限定的
外科手術長期的あり数日〜数週間限定的高い
ミラドライ半永久的なし数日程度高い高い

ミラドライは、切らずに半永久的な効果が得られ、エクリン汗腺とアポクリン汗腺の両方を破壊できるため、多汗症とワキガの両方に効果を発揮します。厚生労働省とFDAの承認を受けている唯一のワキ汗治療器であり、安全性も高く評価されています。


8. ミラドライ治療の流れ

カウンセリング・診察

まず、医師によるカウンセリングと診察を受けます。症状の程度や治療の適応、期待できる効果、リスクについて詳しく説明を受けます。不安なことや疑問点があれば、この段階でしっかりと相談しましょう。

治療前の準備

治療当日までに、ワキの剃毛を行っておく必要があります。これは治療時のマーキングやマイクロ波の照射を正確に行うためです。治療の3〜4日前までに自宅で剃毛しておくことが推奨されます。

当日の施術

治療当日は、以下の流れで施術が行われます。

まず、治療する範囲のマーキングを行います。専用のテンプレートを使用して、照射漏れがないよう正確にマーキングします。テンプレートのサイズはワキの大きさや有毛部の範囲に応じて選択されます。

次に、局所麻酔を行います。ワキに麻酔薬を注射することで、治療中の痛みを感じないようにします。麻酔の際に針のチクッとした痛みを感じることがありますが、施術自体はほぼ無痛です。痛みに不安がある方は、笑気麻酔などの追加麻酔を併用できるクリニックもあります。

麻酔が効いたことを確認した後、ミラドライによるマイクロ波の照射を開始します。ハンドピースで皮膚を吸引しながら、マーキングに沿って丁寧に照射していきます。施術時間は両ワキで約60〜90分程度です。

照射が終了したら、アイスパックでワキを冷却し、腫れや炎症を抑えます。術後の注意事項や服用する薬の説明を受けて、治療は終了です。

治療後

基本的に通院は不要です。治療当日からシャワーを浴びることができますが、治療部位は強くこすらないよう注意が必要です。入浴は翌日から可能ですが、長湯は1週間程度控えることが推奨されます。

激しい運動や重い荷物を持つ行為は1〜2週間程度控えてください。また、治療後1週間程度は、気圧の変動を伴う行動(飛行機に乗る、登山など)も避けることが望ましいとされています。


9. ダウンタイムと副作用について

一般的な経過

ミラドライ治療後には、一時的な副作用の症状が現れます。ただし、一生涯残るような重篤な副作用は報告されていません。

治療直後から数日間は、治療部位の腫れや赤み、内出血が見られることがあります。これは治療に対する正常な反応であり、多くの場合1週間程度で落ち着きます。

腫れや痛みのピークは治療当日から翌日にかけてです。痛みが続く場合は、アイスパックで患部を冷やすことで緩和できます。一般的には2週間程度で痛みはほとんど感じなくなります。

主な副作用と経過

治療後に見られる可能性のある副作用と、その一般的な経過は以下の通りです。

治療部位の腫れや赤みは、数日〜1週間程度で改善します。ヒリヒリする感じや違和感、つっぱり感は、2〜3週間程度で落ち着きます。治療部位を押したときの痛みや不快感も、同様に2〜3週間程度で改善します。

治療部位の皮膚が一時的に硬くなったり、隆起やくぼみが見られることがありますが、これは2か月程度で改善します。治療部位やその周辺のしびれ、感覚の変化は、3か月程度で改善することが多いです。

また、治療部位の腕や脇の近くにむくみが生じることがまれにありますが、1週間程度で治まります。一時的な脱毛(ワキ毛が抜ける)も見られることがありますが、これは副次的な効果として捉えることもできます。

代償性発汗について

ミラドライの施術が原因で他の部位の発汗量が増える、いわゆる代償性発汗は基本的に考えられません。これは、ミラドライがワキの汗腺のみを局所的に破壊する治療であり、交感神経遮断術のように神経系に影響を与えないためです。

日本皮膚科学会、日本形成外科学会、日本美容皮膚科学会を含む各種学会は、ミラドライは腋窩(ワキ)にのみ行える治療であり、他の部位への使用は推奨しないとする声明を発表しています。ミラドライは適応部位を守って正しく使用される限り、安全性の高い治療法です。


10. さいたま新都心エリアからのアクセス

さいたま新都心駅から大宮駅へ

さいたま新都心エリアにお住まいの方やお勤めの方がアイシークリニック大宮院を受診される場合、さいたま新都心駅から大宮駅までは電車で約3〜5分とアクセス良好です。

JR京浜東北線または高崎線・宇都宮線を利用すれば、1駅で大宮駅に到着します。京浜東北線は大宮駅が終点のため、乗り過ごす心配もありません。運行本数も多く、平日日中は約3〜4分間隔、朝夕のラッシュ時は2〜3分間隔で発車しているため、待ち時間も少なく済みます。

運賃は片道約150円(ICカード利用時)と経済的です。さいたま新都心駅から大宮駅までの距離は約2kmなので、天気の良い日には徒歩(約20〜25分)で移動することも可能です。

さいたま新都心エリアの特徴

さいたま新都心は、さいたま市の中心部に位置する副都心として発展を続けています。さいたま新都心駅西側には国の行政機関が集まる官庁街区や、さいたまスーパーアリーナがあります。けやきひろばではさまざまなイベントが開催され、多くの人で賑わっています。

駅東側にはコクーンシティをはじめとした大型商業施設があり、買い物や食事にも便利です。ミラドライ治療後に軽い買い物やカフェでの休憩を挟んでから帰宅することもできます。

さいたま新都心エリアは、大宮駅周辺とともに埼玉県の中核として機能しており、県内各地からのアクセスも良好です。浦和、北浦和、与野などの近隣エリアからも通いやすい立地にあります。


11. ミラドライが向いている方

ミラドライをおすすめする方

ミラドライは、以下のような方に特に適した治療法です。

ワキガや多汗症の症状で日常生活に支障をきたしている方は、ミラドライによって症状を大幅に改善できる可能性があります。制汗剤やデオドラント製品では効果が不十分だった方も、根本的な治療によって悩みから解放されることが期待できます。

手術は受けたくないが、しっかりとした治療効果を求める方にもミラドライは適しています。傷跡が残らず、ダウンタイムも短いため、仕事や学業への影響を最小限に抑えられます。

ボトックス注射を定期的に受けているが、継続的な通院や費用の負担が気になる方も、ミラドライへの移行を検討する価値があります。1回の治療で半永久的な効果が得られるため、長期的に見れば費用対効果に優れています。

多汗症とワキガの両方に悩んでいる方には、エクリン汗腺とアポクリン汗腺の両方を破壊できるミラドライが適しています。

施術を受けられない方

以下に該当する方は、ミラドライの施術を受けられない場合があります。

心臓ペースメーカーや他の電子機器が体内に埋め込まれている方は、マイクロ波の影響を受ける可能性があるため施術できません。ワキの近くに金属製のインプラントがある方や刺青がある方も同様です。

ワキの下に悪性腫瘍または悪性皮膚腫瘍がある方は、施術前に腫瘍の治療が優先されます。過去に局所麻酔で具合が悪くなった経験がある方は、事前に医師に相談する必要があります。

妊娠中の方や授乳中の方についても、安全性の観点から施術を控えることが一般的です。


12. よくある質問

ミラドライの効果は本当に持続しますか?

ミラドライによって破壊された汗腺は再生しないため、効果は半永久的に持続します。施術直後は汗や臭いがほとんど感じられなくなりますが、数か月後に若干戻ったように感じることがあります。これは、破壊されなかった汗腺(約20〜30%)が時間とともに活動を再開するためであり、再発ではありません。多くの方は、施術前と比べて70〜80%程度の改善を長期的に維持しています。

1回の治療で十分ですか?

多くの方が1回の治療で満足のいく効果を実感されています。ただし、症状の程度や汗腺の密度には個人差があるため、より高い効果を求める場合は2回目の治療を検討することもできます。2回目の治療を行う場合は、6か月以上間隔を空けることが推奨されています。

治療は痛いですか?

施術部位には局所麻酔を行うため、マイクロ波の照射中に痛みを感じることはほとんどありません。麻酔の注射時に針のチクッとした痛みを感じる方もいますが、多くのクリニックでは痛みを軽減する工夫がなされています。痛みに不安がある方は、笑気麻酔などのオプションを利用できる場合もありますので、事前に相談してください。

仕事や学校を休む必要がありますか?

ミラドライは治療当日から日常生活に戻れるため、基本的に長期の休みは必要ありません。ただし、治療後数日は腫れや痛みが生じることがあるため、余裕を持って治療翌日は休みを取られることをおすすめします。デスクワークであれば翌日から復帰できることが多いですが、激しい運動や重労働は1〜2週間程度控えてください。

保険は適用されますか?

ミラドライは自由診療のため、健康保険は適用されません。費用はクリニックによって異なりますが、一般的に20万円〜50万円程度が相場とされています。高額に感じられるかもしれませんが、半永久的な効果が得られることを考えると、ボトックス注射を繰り返す場合と比べてトータルコストでは有利になることもあります。

他の部位の汗が増えることはありますか?

ミラドライはワキの汗腺のみを局所的に破壊する治療であり、神経系には影響を与えません。そのため、他の部位の発汗量が増える代償性発汗は基本的に起こりません。この点は、交感神経遮断術(ETS手術)とは大きく異なります。


13. まとめ

ワキガや多汗症は、日常生活の質を大きく低下させる症状です。しかし、適切な治療を受けることで症状を改善し、快適な生活を取り戻すことができます。

ミラドライは、2018年に厚生労働省の薬事承認を取得した、切らないワキガ・多汗症治療の画期的な選択肢です。マイクロ波によってエクリン汗腺とアポクリン汗腺の両方を破壊し、多汗症とワキガの両方に効果を発揮します。傷跡が残らず、ダウンタイムも短いため、仕事や学業への影響を最小限に抑えながら治療を受けることができます。

さいたま新都心エリアからは、大宮駅まで電車で約3〜5分と便利なアクセスです。ワキの汗や臭いでお悩みの方は、まずは専門の医療機関で相談されることをおすすめします。一人で悩まず、適切な治療によって快適な毎日を手に入れましょう。


参考文献

監修者医師

高桑 康太 医師

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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