引っ越しをすると、新しい街での生活を整えるために様々な手続きが必要になります。住民票の移転や電気・ガスの手続きと並んで、多くの人が後回しにしがちなのが「病院探し」です。しかし、実際に体調を崩してから慌てて探すのでは遅いケースもあります。特に持病がある方や小さなお子さんがいるご家庭、高齢者のいる世帯では、引っ越し後できるだけ早い段階で信頼できる医療機関を見つけておくことが大切です。この記事では、引っ越し先で自分に合った病院を見つけるための具体的な方法を、診療科別の探し方や転院手続きまで含めて詳しく解説します。
目次
- 引っ越し後に病院探しが必要な理由
- 病院を探す前に確認しておくべきこと
- インターネットを活用した病院の探し方
- 行政サービスや地域情報を使った探し方
- 診療科別の病院の選び方
- 初めて受診する際のポイント
- 転院手続きの流れと必要な書類
- かかりつけ医を持つことの大切さ
- 引っ越し後に眼科を探す場合の注意点
- まとめ

🎯 引っ越し後に病院探しが必要な理由
引っ越しをするたびに、生活環境が大きく変わります。近所のスーパーや交通手段を調べるように、医療機関の場所も事前に把握しておくことは日常生活の安全を守るうえで欠かせません。
特に注目したいのは、体の不調は突然やってくるという点です。風邪やインフルエンザ、急な腹痛や頭痛など、「いざとなれば病院へ」という状況は誰にでも起こり得ます。そのときになって初めて「近くにどんな病院があるのかわからない」という状態では、適切な医療を受けるまでに時間がかかってしまいます。
また、定期的に通院が必要な持病をお持ちの方にとっては、転居は医療的な意味でも大きなイベントです。これまで通っていた病院に通えなくなるため、同等の医療水準を持つ新しい医療機関を見つけることが急務となります。
さらに、子育て世帯では小児科・耳鼻科・歯科など複数の診療科を利用する機会が多く、それぞれについて信頼できる医療機関を確保しておく必要があります。高齢者がいる家庭では、内科や整形外科など複数の専門科への定期通院が必要なケースも少なくありません。
「今は健康だから」と感じている方も、かかりつけ医を持っておくことで、いざというときに迅速かつ適切な医療連携を受けやすくなります。引っ越し後の病院探しは、新生活を安心して送るための大切な準備のひとつと考えてください。
📋 病院を探す前に確認しておくべきこと
実際に病院を探し始める前に、いくつかの情報を整理しておくと探す作業がスムーズになります。以下のポイントを事前に確認しておきましょう。
🦠 自分の健康状態と通院歴を整理する
まず、自分や家族の健康状態を把握することが大切です。現在治療中の病気や定期的に処方されている薬があれば、それを管理してくれる医師が新しい居住地でも必要になります。
・現在服用している薬の名前と用量 ・これまでにかかった大きな病気や手術歴 ・アレルギーの有無 ・定期的に受けている検査や処置
こうした情報を紙やスマートフォンにまとめておくと、初診時にスムーズに伝えることができます。
👴 保険証や医療証を確認する
引っ越しに伴って住所変更が必要な書類は多くあります。国民健康保険の場合は転居先の市区町村で加入手続きが必要ですし、社会保険の場合でも住所変更手続きが必要になることがあります。
乳幼児や子どもがいる家庭では「子ども医療費助成制度」が各自治体で異なるため、新しい市区町村の窓口で確認を行いましょう。高齢者の方は後期高齢者医療制度の住所変更手続きも必要です。これらの手続きを済ませてから病院を受診するようにしましょう。
🔸 新居周辺のアクセス条件を確認する
病院を選ぶ際、医療の質だけでなく「通いやすさ」も重要です。徒歩でアクセスできる距離か、バスや電車が必要か、駐車場があるかどうかも確認しておきましょう。特に高齢者や小さなお子さんを連れていく場合は、移動の負担が少ない場所にある医療機関が望ましいです。
💊 インターネットを活用した病院の探し方
現代では、インターネットを使って病院を探すことが最も手軽で情報量の多い方法のひとつです。いくつかのツールや方法を組み合わせることで、自分に合った医療機関を見つけやすくなります。
💧 地図アプリを使う
GoogleマップやAppleマップなどの地図アプリは、病院探しに非常に便利です。「○○市 内科」「新居の住所 小児科」などと検索するだけで、周辺の医療機関が一覧で表示されます。
地図アプリには口コミや評価が掲載されていることも多く、実際に通院している患者さんの体験談を読むことができます。ただし、口コミの内容は個人の主観によるものも多いため、参考程度にとどめ、評価の傾向全体を見るようにしましょう。
また、地図アプリでは診療時間や定休日、電話番号も確認できるため、実際に受診する前の下調べに最適です。
✨ 医療機関検索サイトを利用する
「病院なび」「ドクターズ・ファイル」「EPARKクリニック・病院」などの専門的な医療機関検索サイトでは、診療科・エリア・診療時間・設備などの条件を絞り込んで検索することができます。
これらのサイトでは医師のプロフィールや専門分野、クリニックの特徴なども掲載されていることが多く、自分の症状や状況に合った医療機関を選びやすくなっています。また、オンライン予約に対応しているかどうかも確認できます。
📌 各都道府県や市区町村の医療機関情報を調べる
都道府県や市区町村のウェブサイトでも、地域内の医療機関リストを公開していることがあります。「○○市 病院 一覧」と検索すれば、行政が提供する信頼性の高い情報が得られます。夜間救急や休日診療を行っている医療機関の情報も掲載されていることが多いため、緊急時の備えとしても活用できます。
▶️ クリニックの公式ウェブサイトを確認する
気になる医療機関が見つかったら、公式ウェブサイトも確認しましょう。院長のプロフィールや治療方針、得意な診療分野、使用している医療機器などの情報が掲載されていることがあります。クリニックの雰囲気や考え方を事前に知ることで、受診後のミスマッチを減らすことができます。
🏥 行政サービスや地域情報を使った探し方
インターネット以外にも、病院を探すための手段はいくつかあります。地域に根ざした情報源を活用することで、よりリアルな評判や使いやすさを知ることができます。
🔹 市区町村の窓口や保健センターに相談する
転居後に住民票の移転手続きをする市区町村の窓口では、地域の医療機関に関する情報を提供してもらえることがあります。特に子育て支援や高齢者向けのサービスを担当する部署では、地域の小児科や内科などの情報に詳しい職員がいることもあります。
また、保健センターでは乳幼児健診や予防接種、健康相談などのサービスが行われており、地域の医療機関と連携していることが多いです。相談を通じて、信頼できる医療機関を紹介してもらえる場合もあります。
📍 地域の口コミや近所の方に聞く
引っ越し先で近所の方と話す機会があれば、地元の病院についての口コミを聞いてみるのも効果的な方法です。実際に通院している人からのリアルな情報は、ウェブの口コミよりも具体的で参考になることがあります。
特に長く住んでいる方からは「あそこの先生は丁寧に説明してくれる」「待ち時間が少ない」「子ども連れでも安心して行ける」といった実体験に基づいたアドバイスをもらえることがあります。マンションの管理組合や自治会などのコミュニティを活用するのも一つの方法です。
💫 薬局に相談する
近所の調剤薬局は、地域の医療機関と深いつながりを持っています。薬剤師さんに「この地域で信頼できる内科はどこですか?」と聞いてみると、地域の医療事情をよく知る立場から適切なアドバイスをもらえることがあります。薬局はかかりつけ医探しの相談相手として意外と頼りになる存在です。
⚠️ 診療科別の病院の選び方
病院を探す際には、診療科によって選び方のポイントが異なります。それぞれの特徴を理解して、適切な医療機関を選びましょう。
🦠 内科・総合診療科
内科はかかりつけ医として最も基本的な診療科です。風邪や発熱などの急性症状から、高血圧・糖尿病・高脂血症などの慢性疾患の管理まで幅広く対応します。
かかりつけの内科医を持つことで、必要に応じて専門医への紹介状(診療情報提供書)を書いてもらうことができます。「何科に行けばいいかわからない」という症状も、まずは内科を受診して相談するとよいでしょう。診療時間や土日診療の有無、予約制かどうかなどを確認して、自分のライフスタイルに合った内科を選ぶことが大切です。
👴 小児科
子どもがいる家庭では、引っ越し後に真っ先に探すべき診療科のひとつが小児科です。子どもの急な発熱や体調不良は突然起こるため、かかりつけの小児科医を早めに確保しておくことが重要です。
小児科を選ぶ際は、予防接種や乳幼児健診に対応しているか、夜間や休日の対応はどうなっているかを確認しましょう。また、救急対応が必要な場合に備えて、地域の休日・夜間小児救急センターの場所も把握しておくと安心です。
🔸 婦人科・産婦人科
女性の方は引っ越し先でも婦人科を確保しておきましょう。定期的な婦人科検診は女性の健康管理に欠かせないものです。妊娠中の方は特に、転居前に転院先の産婦人科を決めておく必要があります。妊婦健診の継続が途切れないよう、転居後すぐに受診できる医療機関を事前にリサーチしておきましょう。
💧 整形外科
腰痛・膝痛・肩こりなど整形外科的な問題は年齢を問わず多くの人が抱えています。定期的に通院されている方は、転居後すぐに新しい医療機関を探す必要があります。リハビリテーションの設備が整っているかどうかも、整形外科選びの重要なポイントです。
✨ 歯科
歯科は健康維持のために定期的なメンテナンスが必要な診療科です。引っ越し後は早めにかかりつけの歯科医を見つけ、定期検診を継続できる体制を整えることをお勧めします。歯科医院によって得意な治療分野(インプラント、矯正、小児歯科など)が異なるため、自分のニーズに合ったところを選びましょう。
📌 眼科
眼科は、視力の問題や目の疾患がある方にとって重要な診療科です。コンタクトレンズを使用している方や、緑内障・白内障などの眼科疾患で治療中の方は、転居後できるだけ早くかかりつけの眼科を見つけることが大切です。眼科については後の章でさらに詳しく説明します。
🔍 初めて受診する際のポイント
新しい医療機関に初めて受診する際には、スムーズな受診と医師との良好なコミュニケーションのために、いくつかの準備をしておきましょう。
▶️ 持参するもの
初診時に持参するものとして、以下を揃えておきましょう。
・健康保険証(住所変更後のもの) ・各種医療証(乳幼児医療証、後期高齢者医療被保険者証など) ・お薬手帳(処方薬がある場合) ・前の病院からの紹介状・診療情報提供書(ある場合) ・検査結果やレントゲンフィルムのコピー(ある場合) ・母子健康手帳(お子さんの受診の場合)
お薬手帳は服薬歴の管理だけでなく、アレルギーや副作用歴の記録としても非常に重要です。複数の医療機関を受診する際の薬の重複投与を防ぐためにも、必ず持参するようにしましょう。
🔹 症状や経過を整理しておく
初診時には、医師に自分の状態を正確に伝えることが大切です。「いつから」「どんな症状が」「どのくらいの頻度で」「どんなときに悪化するか」といった情報をあらかじめ整理しておくと、診察がスムーズになります。
持病がある方は、これまでの治療経過や使用した薬の名前、その効果や副作用なども伝えられるとよいでしょう。メモにまとめて持参することをお勧めします。
📍 予約制かどうかを事前に確認する
最近では多くのクリニックが予約制を採用しています。予約なしで受診できるかどうか、オンライン予約か電話予約か、初診でも予約できるかなどを事前に公式サイトや電話で確認しておくと、当日スムーズに受診できます。
💫 複数の医療機関を受診して比較してもよい
一度受診してみて「なんとなく合わない」と感じた場合は、他の医療機関を受診することも選択肢のひとつです。患者さんには医療機関を選ぶ権利があります。特にかかりつけ医となる医師とは長期的な関係を築くことになるため、「この先生なら安心して任せられる」と感じられる医療機関を見つけることが大切です。
📝 転院手続きの流れと必要な書類
持病があり定期的に通院していた方は、引っ越しを機に転院が必要になります。転院をスムーズに進めるための手順と必要な書類について解説します。
🦠 ステップ1:転居前に主治医に相談する
転居が決まったら、できるだけ早く現在の主治医に転居の予定を伝えましょう。主治医は新しい医療機関への紹介状(診療情報提供書)を作成してくれます。紹介状には現在の病状・治療方針・処方薬などの重要な情報が記載されており、転院先でも継続して適切な治療を受けるために不可欠な書類です。
紹介状の作成には数日から1週間程度かかる場合もあるため、余裕を持って依頼することが大切です。
👴 ステップ2:必要な書類や記録を受け取る
紹介状以外にも、転院先で必要となる書類があります。
・診療情報提供書(紹介状) ・検査結果のコピー(血液検査、レントゲン、MRI・CT画像など) ・処方されている薬の詳細(薬の名前、用量、服用方法) ・お薬手帳
特に画像データ(レントゲン・MRI・CTスキャンなど)は転院先での再検査を省くためにも重要です。現在の医療機関に「転院に必要な書類をすべてそろえてほしい」と伝えると、必要なものを用意してもらいやすくなります。
🔸 ステップ3:転院先を探して予約を取る
転居前から転院先の医療機関を探し始めることをお勧めします。特定の専門的な治療が必要な場合(例:糖尿病の専門外来、腫瘍内科など)は、条件に合う医療機関が近くにない場合もあります。転居前から選択肢を調べておくと安心です。
転院先が決まったら、予約を取りましょう。その際、「転院で受診したい」旨を伝えると、初診の準備をしてもらいやすくなります。
💧 ステップ4:転院先で初診を受ける
転院先を受診する際は、紹介状と各種書類を必ず持参しましょう。初診では治療の継続に必要な情報確認が行われます。新しい医師に対しても、症状や不安な点を積極的に伝えることが大切です。
✨ 薬が切れないように注意する
定期処方を受けている方は、転院の間に薬が切れてしまわないよう注意が必要です。転居前の最後の受診で、転院先の予約日まで薬が足りるよう多めに処方してもらうよう相談しましょう。慢性疾患の薬を突然中断することは健康上のリスクにつながる場合があります。
💡 かかりつけ医を持つことの大切さ
「かかりつけ医」とは、日常的な健康管理や軽い病気の治療を担い、必要に応じて専門医への紹介もしてくれる医師のことです。引っ越しを機に、新しいかかりつけ医を見つけることを強くお勧めします。
📌 かかりつけ医を持つメリット
かかりつけ医がいることで、以下のようなメリットがあります。
まず、健康状態の継続的な管理ができます。同じ医師に継続して診てもらうことで、「いつもと違う」変化を早期に発見してもらいやすくなります。高血圧や糖尿病などの生活習慣病は、定期的なフォローアップが重要なため、かかりつけ医の役割は特に大切です。
次に、適切な専門医への紹介が受けられます。かかりつけ医は患者さんの状態に合わせて、必要な専門科への紹介をスムーズに行ってくれます。大病院を初診で受診する際も、紹介状があることで診察がよりスムーズになります。
また、複数の薬を服用している場合、かかりつけ医がすべての処方を把握することで、薬の飲み合わせによる問題を防ぐことができます。
▶️ かかりつけ医の選び方
かかりつけ医を選ぶ際のポイントとして、以下が挙げられます。
・家や職場から通いやすい場所にある ・診療時間が自分の生活スタイルに合っている ・医師の説明がわかりやすく、質問しやすい雰囲気がある ・必要に応じて専門医や総合病院への紹介を積極的に行ってくれる ・土曜日診療や、急な受診にも対応してくれる
最初から「完璧なかかりつけ医」を見つけようとするより、まずは受診してみて、医師との相性を確かめることが大切です。いくつかのクリニックを受診して比較することも、自分に合った医師を見つけるための一歩です。
✨ 引っ越し後に眼科を探す場合の注意点
眼科は、視力の問題だけでなく、目の健康全般に関わる重要な診療科です。引っ越し後の眼科選びについて、特に注意が必要なポイントを解説します。
🔹 眼科をすぐに探すべきケース
以下のような状況にある方は、引っ越し後できるだけ早く眼科を見つけることが必要です。
緑内障や糖尿病網膜症などの目の疾患で定期通院中の方は、治療の継続が特に重要です。これらの疾患は、治療が途切れると病状が進行するリスクがあります。転居前に主治医から紹介状を取得し、転居後すぐに新しい眼科を受診できるように準備しておきましょう。
コンタクトレンズを使用している方も、早めに眼科を確保する必要があります。コンタクトレンズの処方箋には有効期限があるため、定期的な眼科受診が欠かせません。また、コンタクトレンズによる眼障害を防ぐためにも、定期検査は非常に大切です。
📍 眼科を選ぶ際のポイント
眼科を選ぶ際には、以下の点を確認すると良いでしょう。
まず、医師の専門分野を確認しましょう。眼科は広い分野をカバーする診療科であり、白内障・緑内障・網膜疾患・屈折矯正(レーシック、ICLなど)など様々な専門分野があります。自分の目の状態や受けたい治療に合わせた専門性を持つ医師がいるクリニックを選ぶと良いでしょう。
次に、検査機器の充実度も重要です。眼科診療では様々な精密検査機器が使用されます。OCT(光干渉断層計)や視野検査機器など、適切な検査を行うための機器が揃っている眼科を選ぶことで、より正確な診断と治療が期待できます。
また、手術対応が可能かどうかも確認ポイントのひとつです。白内障手術や緑内障手術が必要な場合、自院で手術を行っているかどうか、または手術が必要になった際にどの病院と連携しているかを確認しておくと安心です。
💫 近視矯正治療(ICL・レーシックなど)を検討している方へ
引っ越しを機に、視力矯正手術を検討される方もいらっしゃいます。ICL(眼内コンタクトレンズ)やレーシックなどの近視矯正治療は、日常生活の質を大きく向上させる可能性がある治療です。
ただし、こうした手術は高度な技術と専門的な知識が必要であり、対応できる医療機関は限られています。近視矯正手術を希望する場合は、実績のある専門クリニックでカウンセリングを受け、自分の目の状態が適応かどうかを丁寧に確認することが大切です。
アイシークリニック大宮院では、ICLをはじめとした視力矯正に関する相談を受け付けています。引っ越し後に大宮周辺で眼科を探している方は、ぜひ一度お問い合わせやカウンセリングをご検討ください。
🦠 目に関するトラブルが起きたときの緊急対応
目は繊細な器官であり、急なトラブルが起きることもあります。引っ越し後は特に、緊急時に対応できる眼科を把握しておくことが大切です。
・突然の視力低下 ・目の前に飛蚊症(黒い点や糸くずが飛んで見える)が急増した ・光が点滅して見える(光視症) ・目に異物が刺さったり、薬品が入った ・まぶたの腫れや激しい痛み
上記のような症状がある場合は、できるだけ早く眼科を受診する必要があります。引っ越し後に眼科のかかりつけ医が決まっていない段階でこうした症状が現れた場合は、地域の救急対応医療機関を受診してください。転居後すぐに、最寄りの眼科救急に対応している病院の場所を確認しておくことをお勧めします。
👴 子どもの眼科定期検診について
子どもの視力は成長とともに発達していきます。弱視や斜視などは早期発見・早期治療が非常に重要です。3歳児健診では視力検査も行われますが、健診以外でも定期的な眼科検診を受けることが子どもの視力を守るために大切です。
引っ越し後は特に、小児の眼科診療に慣れた医師がいるクリニックを探しておくと安心です。学校の視力検査で「要受診」の結果が出た場合にも、速やかに受診できる眼科を把握しておきましょう。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「引っ越しを機に新しい眼科をお探しの患者様が当院にいらっしゃることも多く、その際に「以前の病院からの情報が途切れてしまった」とお困りのケースを拝見します。特に緑内障や糖尿病網膜症などは、治療の継続性が視機能の維持に直結するため、転居前に紹介状や検査データをしっかり受け取っておくことを強くお勧めします。新しい街での生活に慣れない時期こそ、目のことで不安を感じたらどうぞお気軽にご相談ください。」
📌 よくある質問
引っ越し後できるだけ早い段階で始めることをお勧めします。体調を崩してから慌てて探すのでは遅い場合もあります。特に持病がある方、小さなお子さんがいるご家庭、高齢者がいる世帯では、新生活の準備のひとつとして優先的に取り組みましょう。
主に以下の書類が必要です。①現在の主治医が作成する紹介状(診療情報提供書)、②血液検査・レントゲン・MRI・CTなどの検査結果のコピー、③処方薬の詳細が記載されたお薬手帳。転居前に主治医へ余裕を持って依頼しましょう。紹介状の作成には数日から1週間程度かかる場合があります。
複数の方法を組み合わせると効果的です。GoogleマップなどのアプリやEPARK・病院なびなどの医療機関検索サイト、市区町村の公式ウェブサイトのほか、近所の方や調剤薬局への相談も有効です。それぞれの情報を比較しながら、自分のニーズに合った医療機関を選びましょう。
特に以下の方は早急な対応が必要です。①緑内障・糖尿病網膜症などの眼疾患で定期通院中の方(治療が途切れると病状が進行するリスクがあります)、②コンタクトレンズ使用者(処方箋に有効期限があるため定期検査が必須)、③子どもの視力に不安がある方。転居前に紹介状と検査データを取得しておくことが重要です。
主に3つのメリットがあります。①健康状態を継続的に管理してもらえるため、「いつもと違う」変化を早期に発見してもらいやすくなります。②症状に応じて適切な専門医へスムーズに紹介してもらえます。③複数の薬を服用している場合、飲み合わせによる問題を防ぐことができます。引っ越しを機に新しいかかりつけ医を見つけることをお勧めします。

🎯 まとめ
引っ越し先での病院探しは、新生活を安心して始めるための大切な準備です。この記事で解説した内容をまとめると、以下のポイントが重要です。
まず、病院探しは引っ越し後できるだけ早い段階で始めることが大切です。体調を崩してから慌てて探すのではなく、元気なうちに地域の医療機関情報を把握しておきましょう。
病院を探す方法としては、インターネットの地図アプリや医療機関検索サイト、行政のウェブサイト、近隣の方からの口コミ、薬局への相談など、複数の手段を組み合わせることで、より自分に合った医療機関を見つけやすくなります。
転院が必要な方は、転居前に現在の主治医に相談して紹介状を取得し、薬が切れないよう十分な処方を受けておくことが重要です。
各診療科の選び方にはそれぞれ特徴があります。特に内科(かかりつけ医)、子育て世帯では小児科、女性は婦人科、眼科や歯科なども早めに確保しておくと安心です。
眼科については、緑内障・糖尿病網膜症などの眼疾患をお持ちの方やコンタクトレンズ使用者は特に早急な対応が必要です。また、子どもの視力管理や目のトラブルに備えた緊急対応先の確認も忘れずに行いましょう。
引っ越しは忙しい時期ですが、医療機関の確保は後回しにせず、新生活の準備のひとつとして積極的に取り組んでください。信頼できる医療機関を見つけることで、新しい街での生活をより健やかに、安心して送ることができます。
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📚 参考文献
- 厚生労働省 – かかりつけ医の役割・重要性、および地域医療連携に関する公式情報として参照。かかりつけ医を持つことのメリットや医療機関の選び方に関する記載の根拠として使用。
- 厚生労働省 – 転院手続きや診療情報提供書(紹介状)の役割、健康保険・後期高齢者医療制度の住所変更手続きに関する公式情報として参照。
- 厚生労働省 – 緑内障・糖尿病網膜症などの慢性眼疾患における定期的な治療継続の重要性、および生活習慣病管理に関する公式情報として参照。
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務