投稿

与野周辺でできものにお悩みの方へ|皮膚のしこり・腫瘍の種類と治療法を専門医が解説

皮膚にできる「できもの」は、多くの方が一度は経験したことのある身近な症状です。与野やさいたま市中央区にお住まいの方から、「首にしこりができた」「背中に膨らみがある」「痛みはないが気になる」といったご相談をいただくことが少なくありません。皮膚のできものには粉瘤、脂肪腫、イボ、ほくろなどさまざまな種類があり、それぞれ原因や治療法が異なります。本コラムでは、皮膚にできるできものの種類や見分け方、放置した場合のリスク、そして適切な治療法について詳しく解説いたします。与野駅や与野本町駅周辺からも好アクセスのアイシークリニック大宮院では、皮膚腫瘍の専門的な診療を行っておりますので、気になる症状がある方はお気軽にご相談ください。


目次

  1. 皮膚のできものとは何か
  2. 代表的なできものの種類と特徴
  3. 粉瘤(アテローム)について
  4. 脂肪腫について
  5. イボ(疣贅)について
  6. ほくろと皮膚がんの見分け方
  7. できものを放置するリスク
  8. できものの検査と診断方法
  9. 治療法の選択肢
  10. 与野周辺にお住まいの方へ
  11. まとめ
  12. 参考文献

1. 皮膚のできものとは何か

皮膚のできものとは、一般的に「腫瘍」や「しこり」と呼ばれるもので、体のさまざまな場所に発生します。ニキビやほくろも広い意味ではできものの一種といえます。

できものができる原因は実にさまざまで、ウイルス感染、細胞の異常増殖、老廃物の蓄積、加齢による変化などが挙げられます。形状も多様で、盛り上がったもの、平らなもの、ぶら下がったものなど、見た目だけでも多くのバリエーションがあります。痛みの有無や色合いについても、個人差が見られることが特徴です。

できものには良性のものから悪性のものまで存在し、外見だけでは判断が難しいケースも少なくありません。そのため、気になるできものがある場合は、皮膚科や形成外科などの専門医による診察を受けることが重要です。

特に与野やさいたま市中央区にお住まいの方は、JR埼京線や京浜東北線を利用して大宮駅へのアクセスが便利です。当院では、できものの診断から治療まで一貫した専門的な診療を提供しております。


2. 代表的なできものの種類と特徴

日常生活において発生しやすいできものには、いくつかの代表的な種類があります。ここでは、それぞれの特徴を概説します。

粉瘤(ふんりゅう)

粉瘤は、皮膚の下に袋状の構造物ができ、その中に角質や皮脂などの老廃物が蓄積してできる良性腫瘍です。アテロームや表皮嚢腫とも呼ばれ、形成外科で最も頻繁に治療される皮膚腫瘍のひとつです。全身どこにでも発生する可能性がありますが、背中、顔、首、耳の後ろなどにできやすい傾向があります。

脂肪腫(しぼうしゅ)

脂肪腫は、皮下の脂肪組織が増殖することで生じる良性腫瘍です。軟部組織の腫瘍の中では最も発生頻度が高く、1000人に1人以上が罹患するといわれています。柔らかいしこりとして触れることができ、通常は痛みを伴いません。

イボ(疣贅)

イボは主にヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって発生する皮膚病変です。手足の指や足の裏などにできやすく、時間の経過とともに大きくなったり、数が増えたりすることがあります。ウイルス性のイボは他人や自分の別の部位にうつる可能性があるため、早期の治療が推奨されます。

ほくろ(母斑)

ほくろは、メラニン色素を作り出す母斑細胞が集まってできたものです。平らなものから盛り上がったものまで形状はさまざまで、色も茶色から黒色、時には皮膚と同じ色のものもあります。ほとんどのほくろは良性ですが、まれに悪性黒色腫(メラノーマ)という皮膚がんと見分けがつきにくい場合があります。

その他のできもの

上記以外にも、首イボ(アクロコルドン、スキンタッグ)、脂漏性角化症(老人性イボ)、石灰化上皮腫、血管腫、汗管腫、稗粒腫など、多くの種類のできものが存在します。それぞれ原因や治療法が異なるため、正確な診断を受けることが大切です。


3. 粉瘤(アテローム)について

粉瘤とは

粉瘤は、皮膚の一部が内側に入り込んで袋状の構造物を形成し、その中に本来剥がれ落ちるはずの角質や皮脂が蓄積してできる良性の皮下腫瘍です。医学的には表皮嚢腫(ひょうひのうしゅ)とも呼ばれます。

粉瘤の特徴的な外観として、中央に黒い点状の開口部(へそ)が見られることがあります。この開口部から、強く圧迫するとドロドロとした粥状の白い物質が出てくることがあり、独特の悪臭を伴うことが多いです。この臭いの正体は、袋の中に蓄積した角質や皮脂などの老廃物が腐敗したものです。

粉瘤ができる原因

粉瘤ができる正確な原因は、現在のところ完全には解明されていません。しかし、以下のような要因が関与していると考えられています。

外傷や慢性的な刺激により、表皮の一部が真皮に入り込むことで粉瘤が形成される可能性があります。背中や耳の後ろなど、擦れやすい場所に粉瘤が多く見られるのは、このためと推測されています。また、ケガや慢性的な炎症状態(ニキビやケロイドの部分など)では、皮膚が化膿しやすくなり、粉瘤が発生しやすくなると考えられています。

手のひらや足の裏にできる粉瘤については、ヒトパピローマウイルス(HPV)が関与している可能性も指摘されています。

粉瘤の症状

粉瘤の初期段階では、皮膚の下に小さなしこりとして触れることができます。この段階では痛みやかゆみはほとんどありません。しかし、時間の経過とともに袋の中に老廃物が蓄積され続けるため、粉瘤は徐々に大きくなっていきます。

粉瘤の大きさは数ミリから数センチメートルまでさまざまで、なかには10センチメートルを超える大きなものもあります。粉瘤は自然に消えることはなく、放置すると大きくなり続ける傾向があります。

炎症性粉瘤

粉瘤の中に細菌が侵入すると、炎症を起こして赤く腫れ上がり、痛みを伴うようになります。これを炎症性粉瘤(または感染性粉瘤)と呼びます。炎症が軽度であれば抗生物質の内服で症状をコントロールできる場合もありますが、炎症がひどい場合は腫れた部分を切開して膿を排出する処置が必要になります。

最近の研究では、粉瘤の炎症は必ずしも細菌感染だけが原因ではなく、袋が圧力によって破れて老廃物が皮膚内部に広がることで炎症反応が起こるケースもあることがわかってきています。

粉瘤の治療法

粉瘤は自然に治ることがないため、根本的な治療には手術による摘出が必要です。粉瘤の治療法には主に「切開法」と「くりぬき法」の2つの方法があります。

切開法は、粉瘤の直径に合わせて表皮を切開し、袋ごと切除する方法です。大きな粉瘤でも確実に取り除くことができ、再発しにくいというメリットがあります。一方で、手術の傷がやや大きくなる傾向があります。

くりぬき法は、粉瘤の中央に小さな穴(通常4ミリ程度)を開け、その穴から粉瘤の内容物と袋を取り出す方法です。傷が小さく、縫合が不要な場合もあり、患者さんへの負担が少ないのがメリットです。ただし、炎症を起こしている粉瘤や大きな粉瘤には適さない場合があります。

炎症を起こしている粉瘤の場合は、まず切開排膿を行って炎症を落ち着かせてから、後日改めて袋を摘出する二段階の治療が必要になることがあります。


4. 脂肪腫について

脂肪腫とは

脂肪腫は、皮下の脂肪細胞が増殖してできる良性の腫瘍です。軟部組織に発生する良性腫瘍の中では最も頻度が高く、幼少期に発生して徐々に成長し、40〜60歳代で気づかれることが多いとされています。

脂肪腫は、薄い膜(被膜)に包まれており、皮下脂肪と同じような黄色い色をしています。触るとゴムのような柔らかい感触があり、皮膚がドーム状に盛り上がって見えることが特徴です。

脂肪腫ができやすい部位

脂肪腫は全身のどこにでも発生する可能性がありますが、特に背中、肩、首、上腕、臀部、大腿などに多く見られます。顔面、頭皮、下腿、足などは比較的まれな発生部位です。

脂肪腫の発生原因は完全には解明されていませんが、外傷や慢性的な刺激との関連が推察されています。また、肥満、高脂血症、糖尿病をお持ちの方にできやすい傾向があるとされています。

脂肪腫の症状

脂肪腫は通常、痛みやかゆみなどの自覚症状がないため、しこりを見つけて初めて気づくケースが多いです。大きさは数ミリから10センチメートル以上までさまざまですが、ゆっくりと成長するため、気づいたときにはかなり大きくなっていることもあります。

まれに腫瘍が隣接する神経を圧迫し、しびれなどの症状を引き起こすことがあります。硬かったり、痛みがあったりする場合は、脂肪腫以外の疾患を疑う必要があります。

脂肪腫と粉瘤の違い

患者さんから「脂肪の塊ができた」と相談されることがありますが、実際に診察すると粉瘤であることが少なくありません。脂肪腫と粉瘤は外見が似ていることがありますが、いくつかの点で異なります。

脂肪腫は柔らかく、ゆっくりと大きくなりますが、感染を起こすことはほとんどありません。一方、粉瘤は中央に黒い点状の開口部があることが多く、時々感染を起こして急に大きくなり痛みを伴うことがあります。また、粉瘤を圧迫すると悪臭のある内容物が出てくることがありますが、脂肪腫ではそのようなことはありません。

脂肪腫の治療法

脂肪腫は良性腫瘍であり、見た目や日常生活に支障がなければ、必ずしも治療は必要ありません。しかし、徐々に大きくなることがあり、整容面での問題や、運動時の障害となることもあるため、手術による摘出を希望される方も多いです。

脂肪腫の治療は手術による摘出が基本です。脂肪腫の直上を切開し、被膜を破らないように周囲の組織から剥離して摘出します。多くの場合、局所麻酔による日帰り手術が可能ですが、大きな脂肪腫や筋肉内に存在する場合は、入院して全身麻酔下で手術を行うこともあります。

脂肪腫は内容物が脂肪であるため、注射器で吸引するなどの治療法は効果がなく、切除による摘出が唯一の治療法となります。


5. イボ(疣贅)について

イボとは

イボは、皮膚から盛り上がった小さなできものを指す俗称です。医学的には「疣贅(ゆうぜい)」と呼ばれ、主にヒトパピローマウイルス(HPV)が皮膚に感染することで発生します。

イボにはさまざまな種類があり、原因となるウイルスの型や発生部位によって病名が異なります。もっとも一般的なものは「尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)」で、手足の指や足の裏などにできやすいのが特徴です。

ウイルス性イボの原因と感染経路

ウイルス性イボは、ヒトパピローマウイルス(HPV)が皮膚の小さな傷から侵入し、表皮細胞に感染することで発症します。感染経路は主に人から人への直接接触ですが、プール、ジム、銭湯などの公共施設での間接接触でも感染することがあります。

ウイルス性イボは大人だけでなく子供にもできやすく、特に免疫力が低下しているときや、皮膚に傷があるときに感染しやすくなります。

イボの症状

イボは初期には小さな盛り上がりとして現れ、時間の経過とともに大きく成長していきます。表面がザラザラしており、よく見ると黒い点が見られることがあります。この黒い点は、ウイルスにより増殖した毛細血管の先端です。

足の裏にできたイボは、体重がかかるためあまり隆起せず、ウオノメやタコと間違われることがあります。しかし、表面を削ると点状に出血するのがイボの特徴です。

イボは1か所だけでなく複数の場所に同時にできることが多く、放置すると体の他の部位に広がったり、周囲の人にうつしたりする可能性があります。

イボの治療法

イボの治療法にはいくつかの選択肢がありますが、最も一般的なのは液体窒素による凍結療法です。

液体窒素療法は、マイナス196度の液体窒素を綿棒やスプレーでイボに当て、イボを凍結させる方法です。凍結と解凍を繰り返すことで、ウイルスに感染した細胞が壊死し、新しい健康な皮膚が再生されます。日本皮膚科学会のガイドラインでも強く推奨されている治療法です。

液体窒素療法は効果が高く副作用も少ないですが、治療中に痛みを伴うことがあります。また、1回の治療で完治することは少なく、通常は2〜3週間に1回のペースで複数回の治療が必要です。

液体窒素療法以外にも、サリチル酸外用薬、ヨクイニン内服、モノクロル酢酸外用、ブレオマイシン局所注射、レーザー治療など、さまざまな治療法があります。イボの種類や部位、患者さんの年齢によって最適な治療法が異なるため、専門医と相談しながら治療を進めることが大切です。


6. ほくろと皮膚がんの見分け方

ほくろとは

ほくろは医学的には「色素性母斑(しきそせいぼはん)」と呼ばれる良性腫瘍の一種です。皮膚の中でメラニン色素を作る「メラノサイト」が変化し、「母斑細胞」として増殖することで形成されます。

ほくろの形状は平らなものから盛り上がったものまでさまざまで、色も茶色から黒色、時には皮膚と同じ色のものもあります。老若男女を問わず体のさまざまな場所にでき、とても身近なできものといえます。

ほとんどのほくろは良性で、放置しても問題ありませんが、まれに悪性の皮膚がんがほくろに似た外見を呈することがあるため注意が必要です。

ほくろに似た皮膚がん

ほくろと間違われやすい皮膚がんには、主に「悪性黒色腫(メラノーマ)」と「基底細胞がん」があります。

悪性黒色腫は、メラニンを作る細胞(メラノサイト)ががん化することで発生する、悪性度の高い皮膚がんです。「ほくろのがん」とも呼ばれ、進行が早く、リンパ管や血管を通じて臓器に転移する可能性があります。日本人では手足の指や爪、足の裏、手のひらなどに発生しやすい特徴があります。

基底細胞がんは、表皮の最下層にある基底細胞や毛包の細胞にできるがんで、皮膚がんの中で最も発症頻度が高いとされています。悪性黒色腫に比べると転移することは少ないですが、周囲の組織を破壊しながら進行するため、早期の治療が必要です。

ほくろと皮膚がんの見分け方(ABCDEルール)

ほくろと悪性黒色腫を見分けるための目安として、「ABCDEルール」が知られています。

A(Asymmetry:非対称性):通常のほくろは円形または楕円形で左右対称ですが、悪性黒色腫は左右非対称でいびつな形をしていることが多いです。

B(Border:境界):ほくろは周囲の皮膚との境目がはっきりしていますが、悪性黒色腫は境界がギザギザしていたり、ぼやけていたりすることがあります。

C(Color:色調):ほくろは色が均一ですが、悪性黒色腫はひとつの中に濃淡が混在したり、黒、茶色、赤、青など複数の色が含まれていたりすることがあります。

D(Diameter:直径):直径が6ミリメートル以上の大きさに成長している場合は、悪性黒色腫の可能性があります。

E(Evolving:変化):短期間で大きさ、形、色などが変化している場合は注意が必要です。悪性黒色腫は成長スピードが早いのが特徴です。

これらの項目のうち4つ以上当てはまる場合は悪性を疑う必要があり、2つ以下であれば良性のほくろである可能性が高いとされています。ただし、これはあくまで目安であり、自己診断には限界があります。気になるほくろがある場合は、専門医による診察を受けることをお勧めします。

皮膚がんの検査

皮膚がんの診断には、ダーモスコピーという特殊な拡大鏡を使った検査が有用です。ダーモスコピーは皮膚表面の構造や色調のパターンを詳細に観察でき、肉眼では捉えにくい特徴を見ることができます。

悪性が疑われる場合は、病変の一部または全体を切除して病理組織検査を行い、確定診断を下します。進行している可能性がある場合は、超音波検査、CT、MRIなどの画像検査でリンパ節や内臓への転移の有無を調べることもあります。


7. できものを放置するリスク

皮膚のできものは痛みやかゆみがないことも多く、「放っておけば自然に治るのでは」と考える方も少なくありません。しかし、できものを放置することにはさまざまなリスクがあります。

大きくなり手術が困難になる

粉瘤や脂肪腫は自然に消えることがなく、時間の経過とともに徐々に大きくなっていきます。大きくなってから手術を行うと、傷跡が目立ちやすくなったり、手術時間が長くなったり、合併症のリスクが高くなったりします。小さいうちに摘出すれば傷も小さくて済むため、早めの治療が推奨されます。

炎症や感染を起こす

粉瘤は細菌感染を起こして炎症性粉瘤になることがあります。炎症を起こすと赤く腫れ上がり、強い痛みを伴います。この状態になると、まず切開排膿を行って炎症を落ち着かせてから、後日改めて手術を行う必要があり、治療が長期化します。

周囲に広がる・他人にうつる

ウイルス性イボは放置すると、自分の体の他の部位に広がったり、周囲の人にうつしたりする可能性があります。特に家族内での感染には注意が必要です。イボは小さく数が少ないうちに治療した方が、比較的短期間で治癒させることができます。

悪性腫瘍を見逃す

見た目がほくろや湿疹に似ていても、実は皮膚がんであるケースがあります。特に悪性黒色腫は進行が早く、早期発見・早期治療が予後を大きく左右します。気になるできものがある場合は、自己判断せずに専門医の診察を受けることが大切です。


8. できものの検査と診断方法

皮膚のできものは種類が多く、外見だけでは正確な診断が難しいことがあります。適切な治療のためには、正しい診断が欠かせません。

視診・触診

まず、専門医が目で見て(視診)、手で触れて(触診)できものの状態を確認します。形状、色調、大きさ、硬さ、境界の明瞭さ、可動性などを評価し、どのような種類のできものかを推測します。

ダーモスコピー

ダーモスコピーは、強力な光源を備えた拡大鏡を使って皮膚の構造を詳細に観察する検査です。肉眼では見えにくい色素のパターンや血管の走行などを確認でき、特にほくろと皮膚がんの鑑別に有用です。検査による痛みはありません。

超音波検査(エコー検査)

超音波検査は、できものの大きさや深さ、周囲の組織との関係、内部の性状などを確認するのに役立ちます。痛みがなく短時間で行える検査で、粉瘤と脂肪腫の鑑別などにも使用されます。

病理組織検査

病理組織検査は、できものの組織の一部または全体を採取し、顕微鏡で詳細に調べる検査です。良性か悪性かを確定するために最も重要な検査であり、手術で摘出したできものは通常、病理検査に提出されます。

画像検査

悪性腫瘍が疑われる場合や、できものが深い場所にある場合は、CT、MRIなどの画像検査を行うことがあります。これらの検査により、腫瘍の広がりや転移の有無を詳しく調べることができます。


9. 治療法の選択肢

皮膚のできものの治療法は、その種類や大きさ、部位、患者さんの希望などによって選択されます。

手術療法

手術による切除は、粉瘤、脂肪腫、ほくろなど多くのできものに対して行われる基本的な治療法です。良性腫瘍の場合、ほとんどが局所麻酔による日帰り手術で対応可能です。

手術では、できものを完全に取り除くことで再発を防ぎ、同時に病理組織検査を行うことで良性・悪性の確定診断ができます。当院では、傷跡が目立ちにくくなるよう細い糸で丁寧に縫合し、整容面にも配慮した治療を行っています。

液体窒素療法(凍結療法)

液体窒素療法は、主にイボや脂漏性角化症(老人性イボ)の治療に用いられます。マイナス196度の液体窒素でできものを凍結させ、組織を壊死させる方法です。保険適用で行える治療であり、広く普及しています。

レーザー治療

炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)は、ほくろやイボ、脂漏性角化症などの治療に使用されます。レーザーで組織を蒸散させるため、傷跡が目立ちにくいのがメリットです。ただし、病変を完全に除去してしまうため、病理組織検査を行うことができない点には注意が必要です。

内服薬・外用薬

イボの治療では、ヨクイニン(ハトムギエキス)の内服や、サリチル酸外用薬などが併用されることがあります。また、炎症を起こした粉瘤には抗生物質が処方されることがあります。

ただし、粉瘤や脂肪腫は内服薬や外用薬では根治できないため、完全に治すには手術が必要です。


10. 与野周辺にお住まいの方へ

与野やさいたま市中央区にお住まいの方で、皮膚のできものにお悩みの方は、ぜひアイシークリニック大宮院にご相談ください。

与野エリアには、与野駅(JR京浜東北線)、北与野駅(JR埼京線)、与野本町駅(JR埼京線)など複数の駅があり、いずれからも大宮駅へのアクセスが便利です。当院は大宮駅からすぐの好立地にあり、与野周辺からも通院しやすい環境です。

さいたま市中央区には複数の皮膚科・形成外科がありますが、できものの中でも特に手術が必要な粉瘤や脂肪腫、良性・悪性の鑑別が必要なほくろなどについては、専門的な知識と技術を持った医師による診療が重要です。

当院では、専門医が丁寧に診察を行い、できものの種類や状態に応じた最適な治療法をご提案いたします。日帰り手術にも対応しており、忙しい方でも無理なく治療を受けていただけます。


11. まとめ

皮膚のできものには、粉瘤、脂肪腫、イボ、ほくろなどさまざまな種類があり、それぞれ原因や症状、治療法が異なります。多くのできものは良性ですが、まれに悪性腫瘍(皮膚がん)が含まれていることもあるため、気になるできものがある場合は早めに専門医の診察を受けることが大切です。

できものを放置すると、大きくなって手術が困難になったり、炎症を起こしたり、他の部位に広がったりするリスクがあります。特に粉瘤は自然に治ることがなく、炎症性粉瘤になると治療が長期化するため、早期の治療が推奨されます。

また、ほくろと皮膚がん(特に悪性黒色腫)の見分けは難しいことがあり、ABCDEルールを参考にしつつも、自己判断せずに専門医に相談することが重要です。

与野やさいたま市中央区にお住まいで、できものでお困りの方は、アイシークリニック大宮院にお気軽にご相談ください。専門医による丁寧な診察と、傷跡に配慮した治療で、皆様の健康と美をサポートいたします。


参考文献

監修者医師

高桑 康太 医師

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

関連記事

RETURN TOP
電話予約
0120-561-118
1分で入力完了
簡単Web予約