鏡を見るたびに気になる鼻周りの赤み。メイクで隠そうとしてもなかなかカバーしきれない、スキンケアを変えても改善しないとお悩みの方は少なくありません。鼻周りの赤みは、単なる肌荒れではなく、様々な皮膚疾患が原因となっている可能性があります。本記事では、鼻周りの赤みを引き起こす原因や、皮膚科で受けられる治療法について詳しく解説いたします。
目次
- 鼻周りに赤みが出やすい理由とは
- 鼻周りの赤みを引き起こす主な原因
- 酒さ(しゅさ)とは
- 脂漏性皮膚炎とは
- 毛細血管拡張症とは
- その他の原因(接触皮膚炎・ニキビなど)
- 鼻周りの赤みの診断方法
- 皮膚科で受けられる治療法
- 日常生活でできるセルフケア
- 皮膚科を受診すべきタイミング
- よくあるご質問
- まとめ
1. 鼻周りに赤みが出やすい理由とは
顔の中でも鼻周りは特に赤みが出やすい部位として知られています。これには解剖学的な理由がいくつか存在します。
皮膚が薄く毛細血管が透けやすい
小鼻や鼻の脇の皮膚は、顔の中でも特に薄い部位です。皮膚が薄いということは、その下を走る毛細血管が表面から透けて見えやすいことを意味します。何らかの刺激や炎症によって血管が拡張すると、赤みとして表面に現れやすくなります。
皮脂腺が多く皮脂分泌が活発
鼻周りは皮脂腺が密集している部位であり、顔の中でも特に皮脂分泌が活発です。過剰な皮脂は毛穴の詰まりや炎症を引き起こしやすく、様々な肌トラブルの原因となります。
外的刺激を受けやすい
鼻をかむ、触る、メイクやクレンジングでこするなど、鼻周りは日常的に刺激を受けやすい部位です。また、顔の中で最も高い位置にあるため紫外線のダメージも受けやすく、これらの刺激が赤みの原因となることがあります。
2. 鼻周りの赤みを引き起こす主な原因
鼻周りの赤みには様々な原因が考えられます。大きく分けて「毛細血管が透けて見える赤み」と「皮膚の炎症による赤み」の2つのタイプがあり、それぞれ適切な治療法が異なります。
毛細血管が透けて見えるタイプ
皮膚の内部に張り巡らされている毛細血管が、何らかの原因で拡張し、皮膚の表面から透けて見える状態です。このタイプの赤みは、かゆみやヒリヒリ感を伴わないことが多く、炎症が原因ではないため自然に消えることはありません。
皮膚の炎症によるタイプ
ニキビやかぶれ、乾燥といった肌トラブルによって皮膚に炎症が起き、赤みが生じている状態です。かゆみやヒリヒリ感を伴うことが多く、炎症の原因を取り除くことで改善が期待できます。
3. 酒さ(しゅさ)とは
酒さの概要
酒さは顔面に生じる原因不明の慢性炎症性疾患で、「赤ら顔」とも呼ばれています。鼻や頬、額、顎などに赤みやニキビのような症状が現れることが特徴です。中高年以降に発症しやすく、男性よりも女性に多い傾向があります。
日本皮膚科学会が発行する「尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023」によれば、国際的な有病率は一般成人で約5.46%と報告されており、決して珍しい病気ではありません。
参考:日本皮膚科学会 尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023
酒さの4つのタイプ
酒さは臨床症状によって4つのタイプに分類されます。複数のタイプの症状が同時に現れることもあります。
紅斑毛細血管拡張型(1度)
頬や鼻の皮膚が紅潮し、毛細血管の拡張が目立つ状態です。ほてりやヒリヒリ感があり、紫外線や寒暖差、飲酒などの外的刺激によって症状が出やすくなります。
丘疹膿疱型(2度)
赤みに加えて、ニキビのような赤い盛り上がりや膿を持ったぶつぶつが現れます。ニキビと似ていますが、毛穴の詰まり(面皰)を伴わない点が異なります。
鼻瘤型(3度)
鼻が赤く腫れ、周辺の皮膚が厚くなります。症状が長引くと「団子鼻」のような状態になることがあり、主に男性に多く見られます。
眼型(4度)
目の周りが腫れたり、結膜炎や角膜炎を生じる状態です。眼のかゆみ、異物感、充血などの症状が現れます。
酒さの原因
酒さの明確な原因はまだ解明されていませんが、いくつかの要因が関与していると考えられています。
遺伝的な要因として、家族に酒さの人がいる場合、発症リスクが高まる可能性があります。また、皮膚に常在するニキビダニ(デモデックス)が過剰に増殖することで炎症を悪化させている可能性も指摘されています。
さらに、皮膚のバリア機能の異常や自然免疫の異常、血管運動神経の異常なども原因として考えられています。
酒さの悪化因子
酒さは様々な要因で悪化することが知られています。
- 紫外線や日光曝露
- 極端な温度変化(暑さ・寒さ)
- アルコールや香辛料、熱い飲み物
- 精神的ストレス
- 刺激の強い化粧品
- 熱い風呂やサウナ
- 一部の薬剤(ステロイド外用薬の長期使用など)
参考:MSDマニュアル 酒さ
4. 脂漏性皮膚炎とは
脂漏性皮膚炎の概要
脂漏性皮膚炎は、皮脂分泌が多い部位に起こりやすい慢性的な皮膚の炎症性疾患です。頭皮、顔面(鼻の横のシワ、眉間、眉毛、髪の生え際など)、耳の裏などに赤みやフケ、かゆみが現れるのが特徴です。
脂漏性皮膚炎と酒さの違い
脂漏性皮膚炎と酒さは症状が似ているため、しばしば鑑別が必要となります。
脂漏性皮膚炎では、眉部、眉間、鼻の脇を中心に赤みとともにガサガサした鱗屑(フケのようなもの)が見られます。一方、酒さでは毛細血管の拡張やニキビのようなぶつぶつが特徴的で、鱗屑は目立ちません。
また、治療法も大きく異なります。脂漏性皮膚炎にはステロイド外用薬や抗真菌薬が有効ですが、酒さにステロイドを塗ると逆に症状が悪化することがあるため、正確な診断が重要です。
脂漏性皮膚炎の原因
脂漏性皮膚炎の発症には、皮膚に常在するマラセチアというカビ(真菌)の一種が関与していると考えられています。マラセチアは皮脂を栄養源として増殖し、皮脂に含まれる成分を分解する際に生じる遊離脂肪酸が皮膚に刺激を与え、炎症を引き起こします。
また、ホルモンバランスの乱れ、生活習慣の乱れ、ストレス、ビタミンB群の不足なども悪化因子として知られています。
5. 毛細血管拡張症とは
毛細血管拡張症の概要
毛細血管拡張症は、本来は皮膚の下にあって見えないはずの毛細血管が拡張し、皮膚の表面から透けて見える状態です。鼻や頬に赤みが残り、特に小鼻の周囲や頬に症状が現れやすくなります。
炎症を伴わないことが特徴で、毛細血管が持続して拡張しているため、赤みは自然に消えることはありません。
毛細血管拡張症の原因
毛細血管拡張症を引き起こす原因としては、以下のようなものが考えられています。
- 寒暖差などの環境変化
- 紫外線によるダメージ
- 加齢による皮膚の菲薄化
- 遺伝的要因(生まれつき皮膚が薄い、色白である)
- 長期間のステロイド外用薬の使用
- 肝機能障害
毛細血管拡張症の治療
毛細血管拡張症には直接有効な塗り薬や飲み薬はなく、拡張した毛細血管を破壊するレーザー治療が有効です。Vビームなどの色素レーザーは、血液中のヘモグロビンに反応して異常な血管のみを破壊することができ、毛細血管拡張症に対して保険適用が認められています。
6. その他の原因(接触皮膚炎・ニキビなど)
接触皮膚炎(かぶれ)
特定の物質が肌に触れることで皮膚に炎症を引き起こし、赤みやかゆみ、ヒリヒリ感などを生じる病気です。鼻周りでは化粧品や日焼け止め、マスクなどによる接触皮膚炎が起こることがあります。
原因物質との接触を避けることが治療の基本であり、症状に応じてステロイド外用薬などが使用されます。
ニキビ(尋常性痤瘡)
鼻は皮脂腺が発達しており、皮脂分泌が多いためニキビができやすい部位です。毛穴に皮脂が詰まり、アクネ菌が増殖して炎症を起こすと赤ニキビとなります。
ニキビと酒さは症状が似ていることがありますが、ニキビは毛穴の詰まり(面皰)を伴う点で酒さと区別できます。治療薬も異なるため、正確な診断を受けることが重要です。
酒さ様皮膚炎
ステロイド外用薬を長期間にわたって顔に塗布し続けることで、酒さのような症状が現れる状態です。ステロイドの使用を中止すると、数週間から数ヶ月にわたってリバウンドが起き、症状が一時的に悪化することがありますが、その後は改善していきます。
7. 鼻周りの赤みの診断方法
視診と問診
鼻周りの赤みの診断は、主に医師による視診と問診によって行われます。赤みの分布、鱗屑の有無、毛細血管拡張の有無、ニキビのようなぶつぶつの有無などを確認し、症状が現れた時期や悪化因子についても詳しく聞き取ります。
ダーモスコピー検査
顔に赤みが出る症状は他の疾患でも見られるため、鑑別診断としてダーモスコピー(拡大鏡)を用いることがあります。皮膚の状態を詳細に観察することで、より正確な診断が可能となります。
鑑別診断
酒さの鑑別が必要な疾患としては、アレルギー性接触皮膚炎、アトピー性皮膚炎、脂漏性皮膚炎、花粉症皮膚炎、膠原病などが挙げられます。特に軽度の脂漏性皮膚炎は酒さとの鑑別が困難な場合も多いです。
8. 皮膚科で受けられる治療法
鼻周りの赤みの治療は、原因や症状に応じて様々な方法が選択されます。
保険診療で受けられる治療
外用薬による治療
酒さに対しては、2022年5月にロゼックスゲル(メトロニダゾール)が保険適用となりました。この薬は副作用が少ないことで知られており、赤ら顔の治療に有効です。菌の分裂や増殖を抑え、殺菌作用を発揮することで酒さの症状を改善します。
その他、イオウカンフルローションなども保険適用で使用されることがあります。
脂漏性皮膚炎に対しては、ステロイド外用薬と抗真菌薬(ケトコナゾールなど)の併用が基本的な治療となります。
内服薬による治療
酒さの丘疹膿疱型には、テトラサイクリン系抗生物質(ビブラマイシン、ミノマイシンなど)の内服が有効です。抗菌作用というよりも抗炎症作用によって効果を発揮すると考えられています。
また、体質改善を目的として漢方薬が処方されることもあります。桂枝茯苓丸、当帰芍薬散、加味逍遥散、白虎加人参湯などが酒さに使用されます。
レーザー治療
毛細血管拡張症に対しては、Vビーム(色素レーザー)による治療が保険適用となっています。レーザーが血液中のヘモグロビンに反応し、拡張した血管を破壊することで赤みを改善します。
自由診療で受けられる治療
アゼライン酸
海外では酒さやニキビの医療用医薬品として広く使用されている成分です。日本では医薬品としての承認は得られていませんが、皮脂分泌の抑制、抗菌活性、抗炎症作用、美白効果などが期待できます。妊娠中でも使用可能で、長期使用においても安全性が高い成分です。
イベルメクチンクリーム
ニキビダニを抑える効果に加えて、炎症を抑える効果も期待できます。もともと寄生虫の駆除薬として開発された成分ですが、近年、酒さに対する効果も確認されています。
光治療(IPL)
IPL(Intense Pulsed Light)は、幅広い波長の光を照射することで、赤ら顔やシミ、毛穴の開きなどを同時に改善する治療です。毛細血管の赤色に反応させて熱を加え、血管を収縮・破壊することで赤みを改善します。
ポテンツァ
マイクロニードル(微小針)とラジオ波を組み合わせた治療で、酒さに対する効果が報告されています。皮膚のバリア機能を強化し、過剰な血管にダメージを与えることで効果を発揮すると考えられています。
9. 日常生活でできるセルフケア
スキンケアのポイント
洗顔
洗顔時は肌を強くこすらないようにしましょう。たっぷりの泡で優しく洗い、指の腹を使ってなでるようにします。すすぎにはぬるめのお湯を使用し、フェイスラインのすすぎ残しにも注意します。
保湿
洗顔後は速やかに保湿を行います。ただし、酒さの方の場合は「しっかり保湿」ではなく、低刺激な保湿剤を最小限使用する程度にとどめることが推奨されています。何種類も保湿剤を重ねることで症状を悪化させることがあるため注意が必要です。
紫外線対策
紫外線は酒さや脂漏性皮膚炎の悪化因子です。外出時は日焼け止めを塗り、帽子や日傘を活用して紫外線を遮りましょう。敏感肌の方は低刺激タイプの日焼け止めを選ぶことが大切です。
生活習慣の改善
食事
アルコールや香辛料、熱い飲み物は酒さを悪化させる可能性があります。ビタミンB群を多く含む食品(レバー、卵、牛乳、緑黄色野菜など)を積極的に摂取することで、脂漏性皮膚炎の予防にも役立ちます。
睡眠
十分な睡眠は肌の再生に不可欠です。睡眠不足は様々な肌トラブルの原因となるため、規則正しい生活リズムを心がけましょう。
ストレス管理
精神的ストレスは酒さの悪化因子の一つです。ストレスを溜めないよう、適度な運動やリラックスできる時間を確保することが大切です。
悪化因子を避ける
自分の症状が何によって悪化するのかを把握し、その要因をできるだけ避けることが重要です。寒暖差、刺激の強い化粧品、特定の食品など、個人によって悪化因子は異なります。
10. 皮膚科を受診すべきタイミング
以下のような場合は、早めに皮膚科を受診することをおすすめします。
すぐに受診すべき症状
- 赤みに加えてかゆみやヒリヒリ感がある
- 赤みが数週間以上続いている
- ニキビのようなぶつぶつや膿を持った発疹がある
- 皮膚がガサガサしてフケのようなものが出る
- セルフケアを続けても改善しない
放置するとどうなるか
鼻周りの赤みを放置すると、炎症が慢性化して改善に時間がかかるようになることがあります。特に酒さは進行すると鼻瘤(団子鼻)を形成することもあるため、早期に診断を受けて適切な治療を開始することが重要です。
また、酒さと脂漏性皮膚炎では治療法が大きく異なるため、自己判断でスキンケアや市販薬を使用することで症状を悪化させてしまうこともあります。

11. よくあるご質問
原因や程度によって異なります。接触皮膚炎や一時的な刺激による赤みは、原因を取り除くことで完全に治ることが多いです。一方、酒さや毛細血管拡張症は慢性疾患のため、完全に治すことは難しい場合もあります。ただし、適切な治療とスキンケアで症状を大きく改善し、良好な状態を維持することは可能です。
酒さは主に顔の中央部(頬、鼻、額、顎)に赤みやほてりが現れ、毛細血管の拡張を伴うことが特徴です。ニキビのような丘疹や膿疱が出ることもありますが、毛穴の詰まり(面皰)を伴わない点がニキビとの違いです。また、酒さは中高年に多く発症するのに対し、ニキビは思春期に多いという違いもあります。
Q3. 市販薬で治療できますか?
軽度の症状であれば市販の保湿剤などで改善することもありますが、酒さや脂漏性皮膚炎などの慢性疾患は、市販薬だけでは十分な効果が得られないことが多いです。特に酒さの場合、市販のステロイド含有製品を使用すると症状が悪化することがあるため、医師の診断を受けることをおすすめします。
Q4. レーザー治療は痛いですか?
Vビームなどの色素レーザーには冷却機能が備わっており、痛みを最小限に抑えながら治療を行うことができます。輪ゴムではじかれたような痛みを感じることがありますが、多くの方が麻酔なしでも耐えられる程度です。
Q5. レーザー治療は何回くらい必要ですか?
症状の程度や個人差によって異なりますが、毛細血管拡張症の場合は2〜3回、酒さによる赤みの場合は3〜5回程度の治療が必要なことが多いです。治療間隔は2〜4週間程度です。
Q6. 治療費はどのくらいかかりますか?
毛細血管拡張症に対するVビームレーザー治療は保険適用となっているため、3割負担の場合、範囲によって数千円から1万円程度となります。ただし、鼻や頬などの一般的な赤み治療については保険適用の基準が厳しくなっており、自費診療となるケースも増えています。詳しくは受診される医療機関にお問い合わせください。
12. まとめ
鼻周りの赤みは、多くの方が経験する一般的な肌トラブルです。その原因は酒さ、脂漏性皮膚炎、毛細血管拡張症、接触皮膚炎、ニキビなど多岐にわたります。
原因によって治療法が大きく異なるため、まずは皮膚科を受診して正確な診断を受けることが改善への第一歩です。特に酒さは、ステロイド外用薬を使用すると症状が悪化することがあるため、自己判断での治療は避けましょう。
適切な治療とスキンケアを継続することで、多くのケースで症状の改善が期待できます。鼻周りの赤みは見た目の問題だけでなく、肌からのSOSサインでもあります。正しい知識を持ち、専門医の指導のもとで適切なケアを続けることで、健やかな肌を取り戻しましょう。
お悩みの方は、お気軽に専門医にご相談ください。
参考文献
- 林 伸和 ほか:尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023. 日皮会誌:133(3),407-450,2023 日本皮膚科学会
- 高山かおる ほか:接触皮膚炎診療ガイドライン2020. 日本皮膚科学会 日本皮膚科学会
- MSDマニュアル プロフェッショナル版:酒さ MSDマニュアル
- MSDマニュアル プロフェッショナル版:脂漏性皮膚炎 MSDマニュアル
- Mindsガイドラインライブラリ:尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023 Minds
本記事の情報は一般的な医学情報を提供するものであり、個別の診断や治療を目的としたものではありません。症状がある方は、必ず医療機関を受診して専門医の診察を受けてください。
監修者医師
高桑 康太 医師
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務