💬 「最近、自分のにおいが気になる…」「友達に何か言われた気がする…」
そんな不安、一人で抱えていませんか?
このページを読めば、中学生のワキガの原因・セルフケア・クリニック治療まですべてわかります。
読まないまま放置すると、学校生活・友人関係への影響が長引くリスクがあります。
- ✅ なぜ中学生にワキガが多いのかがわかる
- ✅ 今日からできるセルフケアの正しい方法がわかる
- ✅ クリニックで受けられる治療・費用の目安がわかる
- ✅ 何歳から治療できるのかがわかる
- 🔸 脇のにおいが汗だけとは違う気がする
- 🔸 白や黄色の汗じみが服につく
- 🔸 家族にワキガの人がいる
- 🔸 デオドランドを使っても気になる
目次
- ワキガとは何か?中学生に多い理由
- 思春期にワキガが発症・悪化するメカニズム
- ワキガの主な原因とリスク因子
- 自分がワキガかどうか確認する方法
- 中学生でもできるセルフケア・においの対策
- 市販品の選び方と使い方のポイント
- クリニックで受けられるワキガ治療の種類
- 中学生はいつから治療を受けられるのか
- 保護者が知っておきたいサポートのポイント
- まとめ
この記事のポイント
中学生のワキガは思春期のホルモン変化によるアポクリン汗腺の活性化が原因で、遺伝的体質が大きく影響する。洗浄・脇毛処理・デオドラント使用などのセルフケアで改善でき、効果不十分な場合はミラドライや剪除法など治療法も存在するが、中学生への適用は成長段階を考慮し医師と相談が必要。
💡 1. ワキガとは何か?中学生に多い理由
ワキガ(腋臭症)とは、脇の下から発生する独特の酸っぱいようなにおい、あるいはスパイシーな刺激臭を特徴とする状態のことを指します。これは病気の一種ではなく、体質的なもので、皮膚に存在する「アポクリン汗腺」という汗腺の働きによって引き起こされます。
私たちの体には大きく分けて2種類の汗腺があります。ひとつは「エクリン汗腺」で、全身に分布しており、体温調節のためにさらさらとした汗を分泌します。もうひとつが「アポクリン汗腺」で、脇の下・耳の中・外陰部など特定の部位に集中しています。アポクリン汗腺から分泌される汗にはたんぱく質・脂質・アンモニアなどが含まれており、これが皮膚の常在菌によって分解されることで独特のにおいが生じます。
中学生の年代に差し掛かるとワキガが気になり始めるケースが多い理由は、思春期の始まりと密接な関係があります。アポクリン汗腺は、性ホルモンの分泌が活発になる思春期以降に本格的に機能し始めるため、小学校高学年から中学生にかけて「においが強くなった」と感じる方が増えてくるのです。日本人の場合、全人口の約10〜15%程度がワキガ体質とされており、決して珍しいことではありません。
Q. 中学生にワキガが増えるのはなぜですか?
中学生の時期にワキガが気になり始めるのは、思春期に性ホルモンの分泌が増加し、アポクリン汗腺の活動が急激に活発になるためです。アポクリン汗腺から分泌される汗が皮膚の常在菌によって分解されることで独特のにおいが生じます。この変化は中学生の年代に起こりやすく、日本人の約10〜15%がワキガ体質とされています。
📌 2. 思春期にワキガが発症・悪化するメカニズム
思春期になると体内で多くのホルモン変化が起きます。特に男性ホルモン(アンドロゲン)と女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が増加することで、アポクリン汗腺の活動が急激に活発になります。これが、中学生になってから急ににおいが強くなったと感じる最大の理由です。
アポクリン汗腺は、幼少期はほとんど機能していません。しかし思春期のホルモン変化を受けて汗腺の細胞が成熟し、分泌量が増加します。分泌物の量が多くなればなるほど、皮膚の常在菌が分解する基質も多くなるため、においが強くなります。
また、中学生になると部活動などで運動量が増えるため、汗をかく機会も増えます。汗そのものにはにおいがほとんどないのですが、汗が皮膚上で時間をかけて分解されることでにおいが生じます。そのため、汗をかいたまま放置する時間が長くなると、においが強くなる傾向があります。さらに、食生活の変化(肉類・脂肪分の多い食事が増えるなど)や精神的なストレスもアポクリン汗腺の分泌を促す要因になるとされています。
思春期は心身ともに不安定になりやすい時期でもあります。におい自体の問題だけでなく、「もしかして自分はにおいがきつい?」という意識が強くなりすぎて、においが実際より気になってしまう「自臭症」と呼ばれる状態になることもあります。自臭症は実際のにおいの強さに関わらず、本人が強い不安感を抱く状態で、思春期の中学生に見られることがあります。ワキガとは区別して考える必要があります。
✨ 3. ワキガの主な原因とリスク因子
ワキガが起こる根本的な原因はアポクリン汗腺の数と活動量にあります。アポクリン汗腺の数は遺伝的に決まっており、ご両親のどちらかがワキガ体質であれば子どもに遺伝する可能性が高いとされています。具体的には、両親ともにワキガ体質の場合は子どもへの遺伝率が約75〜80%、どちらか一方の場合は約50%程度と言われています。
遺伝以外のリスク因子としては以下のものが挙げられます。
まず、耳垢の状態です。耳垢が湿ったタイプ(湿性耳垢)の方はアポクリン汗腺が発達していることが多く、ワキガになりやすい傾向があります。逆に耳垢が乾燥しているタイプ(乾性耳垢)の方はアポクリン汗腺が少なく、ワキガになりにくいとされています。これは日本人の多くが乾性耳垢であるため、欧米に比べてワキガの有病率が低い理由のひとつと考えられています。
次に食事の内容です。動物性脂肪やたんぱく質の多い食事は、アポクリン汗腺からの分泌物を増やしたり、においを強くしたりする可能性があります。にんにく・ニラ・玉ねぎなど刺激の強い食品も汗のにおいに影響することがあります。
ストレスも重要なリスク因子です。緊張や不安・精神的なストレスを感じると、自律神経の働きによってアポクリン汗腺の分泌が促進されます。中学生の時期は受験・部活・友人関係など、様々なストレスにさらされる機会が多いため、これがにおいを悪化させる要因になることがあります。
脇の毛(脇毛)も見逃せない要因です。脇毛があると皮膚の表面積が増え、細菌が繁殖しやすくなります。また、毛に汗や分泌物が付着して残りやすくなるため、においの発生を促してしまいます。
Q. ワキガかどうか自分で確認する方法は?
ワキガの自己確認には、清潔なガーゼやコットンを脇の下に数分挟み、においをかぐ方法が有効です。強い酸っぱいにおいや刺激臭があればワキガの可能性があります。また、耳垢が湿っている・衣服に黄ばみがある・家族にワキガの人がいるといった項目も判断の参考になりますが、確実な診断には医師への相談が必要です。
🔍 4. 自分がワキガかどうか確認する方法
「自分はワキガかもしれない」と思ったとき、まず自己チェックをしてみましょう。ただし、自分自身では嗅覚が慣れてしまっているため、自分のにおいを客観的に判断することは難しいことがあります。
家庭でできる確認方法のひとつに「ガーゼやコットンを使ったチェック」があります。清潔なガーゼや白いコットンを脇の下に数分間挟み、その後においをかいでみます。このとき、強いすっぱいにおいや刺激臭があればワキガの可能性があります。ただし、この方法はあくまで目安であり、確実な診断にはなりません。
また、以下のセルフチェックリストも参考にしてみてください。
耳垢が湿っている・ねっとりしているという特徴がある場合は、アポクリン汗腺が発達している可能性が高いです。脇の下の衣服の黄ばみが気になる場合は、アポクリン汗腺の分泌物が衣類に染み込んでいるサインのひとつです。家族(特に親)にワキガの人がいる場合は、遺伝的に体質を受け継いでいる可能性があります。人から直接「においがする」と言われた経験がある場合は、客観的な情報として参考になります。
これらの項目にいくつか当てはまる場合は、ワキガの可能性があると考えてよいでしょう。ただし、最終的な診断はクリニックの医師に相談することが重要です。においの強さや状態を医師が直接確認したうえで、適切なアドバイスや治療法を提案してもらえます。
なお、汗をかいたあとに時間が経過してにおいが強くなるのはワキガではなく「汗臭(汗のにおい)」によるものである場合も多くあります。汗臭はエクリン汗腺からの汗が皮膚表面の菌によって分解されることで生じ、洗浄や汗の管理でコントロールできます。ワキガと汗臭は原因が異なるため、区別して対処することが重要です。
💪 5. 中学生でもできるセルフケア・においの対策
ワキガは体質によるものですが、日常のセルフケアによってにおいをかなり抑えることができます。中学生でも実践できる対策を具体的に紹介します。
まず最も基本となるのが「こまめな洗浄」です。脇の下は汗や皮脂・アポクリン汗腺の分泌物が集まりやすい場所です。入浴時には脇の下を丁寧に洗うことが大切です。ただし、強くこすりすぎると皮膚が傷つき、かえって菌が繁殖しやすくなるため、石けんをよく泡立ててやさしくなでるように洗うのがポイントです。シャワーだけで済ませるよりも、入浴して十分に温まったうえで洗浄するとより効果的です。
次に「脇毛の処理」があります。脇毛があると皮膚表面の菌が繁殖しやすく、においが強くなります。適切に処理することで皮膚を清潔に保ちやすくなり、においの軽減につながります。カミソリや電気シェーバーを使用する際は、皮膚を傷つけないよう注意してください。また、処理後はしっかり保湿することも大切です。
衣類の管理も重要です。通気性のよい素材(綿・リネンなど)の衣服を選ぶと、蒸れを防いで菌の繁殖を抑えることができます。化学繊維の衣服は通気性が低く、においが残りやすい傾向があります。また、衣服はこまめに洗濯し、清潔に保つことが大切です。部活動などで汗をかいたあとは、できるだけ早めに着替えるようにしましょう。
食生活の見直しもセルフケアのひとつです。動物性脂肪の多い食事(揚げ物・ファストフードなど)を控え、野菜・果物・海藻など植物性食品を積極的に摂るようにすると、においの軽減に効果的です。また、水分をこまめに補給することで汗腺内の分泌物を薄める効果も期待できます。
ストレス管理も忘れてはいけません。緊張や強いストレスはアポクリン汗腺の分泌を促進します。睡眠を十分にとり、リラックスできる時間を作ることで、ストレスを軽減しましょう。趣味の時間を大切にしたり、深呼吸や軽いストレッチを取り入れたりすることも有効です。
Q. 中学生がワキガ対策として日常でできることは?
中学生のワキガ対策として、入浴時に脇の下を泡立てた石けんでやさしく洗浄すること、脇毛を適切に処理すること、通気性のよい綿素材の衣服を選ぶことが効果的です。また、動物性脂肪の多い食事を控え、十分な睡眠でストレスを管理することも有効です。入浴後の清潔な肌に制汗・殺菌・消臭機能を持つデオドラント製品を使用するとさらに効果的です。
🎯 6. 市販品の選び方と使い方のポイント
市販のデオドラント製品を上手に活用することも、においの対策として効果的です。ただし、商品の種類が多いため、何を選べばよいかわからないという方も多いでしょう。中学生がワキガ対策として選ぶ際のポイントを解説します。
市販のデオドラント製品には大きく分けて「制汗剤」と「デオドラント剤」があります。制汗剤は汗の量自体を減らすことを目的としており、塩化アルミニウムなどの成分が含まれています。デオドラント剤はにおいの元となる菌の繁殖を抑えたり、においを中和・吸着したりすることを目的としています。ワキガ対策には、制汗・殺菌・消臭の三つの機能を兼ね備えた製品が効果的です。
剤型としては「スティックタイプ」「スプレータイプ」「ロールオンタイプ」「クリームタイプ」などがあります。スプレータイプは使い勝手がよく、汗をかいたあとに素早く使えます。ただし、清潔でない状態の肌に使っても効果が薄いため、洗浄後の清潔な肌に使用することが大切です。ロールオンタイプやスティックタイプは肌に密着しやすく、効果が持続しやすい傾向があります。
ワキガ向けに設計された製品の中には「塩化アルミニウム」を高濃度で配合したものがあります。これらはワキガに対してより強力な効果を発揮しますが、刺激が強いため肌が弱い方には注意が必要です。まず低濃度のものから試し、肌の状態を見ながら使用することをおすすめします。
使用のタイミングも重要です。入浴後の清潔な肌に使用するのが最も効果的で、就寝前の使用も推奨されています。汗腺の活動が低下する夜間に塗布することで、成分が肌に浸透しやすくなります。翌朝もデオドラント剤を使うことでさらに効果的です。
市販品の選択に迷う場合は、薬局の薬剤師に相談するのもよいでしょう。症状の程度や肌質に合わせた製品を提案してもらえます。なお、市販品で効果が十分に感じられない場合は、クリニックでの相談を検討してみてください。
💡 7. クリニックで受けられるワキガ治療の種類
セルフケアや市販品でにおいをコントロールできない場合や、においが強くて日常生活に支障が出ている場合は、クリニックでの治療を検討することが大切です。現在、ワキガに対してはさまざまな治療法が確立されており、体質や症状の程度に合わせて選択することができます。
治療法は大きく「外科的治療」と「非外科的治療(非侵襲的・低侵襲的治療)」に分けられます。
外科的治療の代表的なものが「剪除法(せんじょほう)」です。これは脇の皮膚を切開し、アポクリン汗腺を直接除去する方法で、確実な効果が期待できる根本的な治療法です。局所麻酔をして行うため、術中の痛みは最小限に抑えられます。ただし、切開を伴うため術後に一定のダウンタイム(回復期間)が必要であり、術後の傷の管理が必要です。
次に「吸引法(サクション法)」があります。これは皮膚に小さな穴を開け、細い管(カニューレ)を挿入してアポクリン汗腺を吸引・除去する方法です。剪除法と比べて切開範囲が小さいため、術後の傷が目立ちにくく回復が早い傾向があります。ただし、吸引による除去のため、剪除法と比べると取り残しが生じる場合もあります。
非外科的治療として近年注目されているのが「ミラドライ(miraDry)」です。マイクロ波(電磁波)を使ってアポクリン汗腺を熱破壊する方法で、切開を必要とせず、傷が残らないのが大きな特長です。局所麻酔下で行い、施術時間は両脇で1〜2時間程度です。ダウンタイムは外科的治療と比べて短い傾向がありますが、術後に腫れや感覚の変化が出ることがあります。効果は高く、満足度が高い治療法のひとつです。
「ボトックス注射(ボツリヌストキシン注射)」も選択肢のひとつです。ボツリヌストキシンを脇の下に注射することで、汗腺の活動を一時的に抑え、発汗量とにおいを軽減します。効果は永続的ではなく、一般的に6〜12ヶ月程度で再び効果が薄れるため、定期的な注射が必要です。切開を伴わないため手軽に受けられますが、繰り返し治療が必要な点を考慮する必要があります。
また「レーザー治療」も一部のクリニックで提供されています。レーザーの熱エネルギーでアポクリン汗腺を破壊する方法で、切開を必要としない低侵襲な治療法です。ただし、ミラドライと比べると効果の持続性に個人差があります。
アイシークリニック大宮院では、患者さんの症状・ライフスタイル・年齢・希望に合わせた治療法を提案しています。カウンセリングでは医師が丁寧に現状を確認し、最適な治療法をご説明します。
Q. 中学生はワキガの治療をいつから受けられますか?
中学生でもワキガ治療を受けることは可能ですが、体の成長段階を考慮する必要があります。多くのクリニックでは成長が落ち着く15〜16歳以降の治療を推奨しています。ただし、においが強く学校生活に深刻な影響が出ている場合は、保護者の同意のもと医師と個別に検討することもあります。アイシークリニックでは症状や年齢に合わせた治療法を丁寧にご提案しています。
📌 8. 中学生はいつから治療を受けられるのか
「中学生でも治療を受けられるの?」という疑問を持つ方は多いでしょう。結論から言うと、中学生でも治療を受けることは可能ですが、治療法によって適応年齢や注意事項が異なります。
まず考慮すべき点として「体の成長が完了しているかどうか」があります。思春期の途中では、アポクリン汗腺がまだ完全に成熟しきっていない可能性があります。外科的な治療を行った場合でも、汗腺が残っていると成長とともに再びにおいが出てくることがあります。そのため、多くのクリニックでは成長が落ち着いた高校生以降(目安として15〜16歳以降)を推奨することが多いのが現状です。
ただし、これはあくまで一般的な目安であり、においの程度・精神的な苦痛の大きさ・日常生活への影響などを総合的に考慮したうえで、医師が個別に判断します。においが非常に強く、学校生活に深刻な影響が出ているケースでは、中学生の段階でも治療を検討することがあります。
ボトックス注射については効果が一時的であるため、体の成長が続いている段階でも比較的受けやすい治療法です。ただし、定期的な通院が必要になります。
外科的治療や永続的な効果を目指す治療については、保護者の同意が必要であり、医師と保護者・本人でよく話し合ったうえで判断することが重要です。中学生のうちは、まずセルフケアや市販品を試しながら、状況に応じてクリニックに相談するという段階的なアプローチがおすすめです。
クリニックを受診することへの心理的なハードルを感じる中学生もいるかもしれません。しかし、ワキガは体質によるものであり、医師は決して批判的な見方をすることはありません。においで悩んでいることを正直に話し、適切なアドバイスをもらうことが、問題解決への近道になります。まずは保護者の方と一緒に相談することから始めてみてください。
✨ 9. 保護者が知っておきたいサポートのポイント

お子さんのワキガについて心配している保護者の方へ、サポートする際に知っておきたいポイントをお伝えします。思春期の子どもがにおいの問題を抱えている場合、精神的なケアと適切な医療的サポートの両方が重要です。
まず大切なのは「においの問題を子どもが気にしすぎないよう配慮する」ことです。保護者の方が「においがする」と繰り返し指摘したり、否定的な言葉を使ったりすることで、子どもが強い劣等感や羞恥心を抱いてしまうことがあります。ワキガは遺伝的な体質であり、子どもの責任ではないことを伝え、「一緒に対策を考えよう」というポジティブな姿勢でサポートすることが大切です。
次に「正しい知識を子どもと一緒に共有する」ことです。ワキガが何かを正しく理解することで、必要以上に怖がったり、恥ずかしがったりする必要がないことを伝えましょう。においの原因や対策を一緒に学び、日常のケアが習慣として身につくよう手助けしてください。
日常ケアのサポートとして、清潔な下着や衣服を用意することや、入浴の機会を確保すること、デオドラント製品を一緒に選んであげることなどが挙げられます。部活動で汗をかいたあとに着替えるための衣服を準備するなど、においが蓄積しにくい環境作りも助けになります。
においが原因でいじめや人間関係のトラブルが生じている場合は、早めに学校の先生に相談することも検討してください。思春期の子どもにとって、においを理由にからかわれたり無視されたりする経験は、自己肯定感に深刻なダメージを与えることがあります。保護者が子どもの話をしっかり聞き、必要に応じて学校や医療機関と連携することが重要です。
クリニックへの相談については、子どもが「受診したくない」と感じている場合は無理に連れていくのではなく、まず親だけで相談してみるという方法もあります。医師から専門的なアドバイスをもらい、適切なタイミングで子どもを含めた相談の場を設けると、スムーズに治療の話が進みやすくなります。
また、「においが自分の責任ではない」ということを子ども自身が理解できるよう、親がフォローすることも大切です。体質は選べないものですが、対策は選べます。子どもが自分でケアをする意欲を持てるよう、前向きな言葉でサポートしてあげましょう。
万が一、においへの強い不安から学校に行けなくなったり、極度に人との接触を避けるようになったりしている場合は、ワキガそのものへの対処だけでなく、心理的なケアも必要になる場合があります。そのような場合は、医師や心理士などの専門家に相談することも選択肢のひとつです。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、思春期のにおいの悩みを抱えたお子さんとご両親が一緒に来院されるケースが増えており、早めに正しい知識を持って相談にいらっしゃることの大切さを日々実感しています。ワキガは遺伝的な体質によるものであり、お子さんの責任では決してありませんので、まずはセルフケアから始め、それでも改善が見られない場合には治療の選択肢を一緒に考えることが重要です。中学生の時期は体の成長段階を十分に考慮しながら治療方針を決める必要がありますが、においによる精神的なストレスが学校生活に影響している場合には、早めにご相談いただくことで適切なサポートができますので、どうぞお気軽にお声がけください。」
🔍 よくある質問
思春期に入ると性ホルモンの分泌が増加し、アポクリン汗腺の活動が急激に活発になります。アポクリン汗腺から分泌される汗が皮膚の常在菌によって分解されることで独特のにおいが生じます。中学生の年代はちょうどこの変化が起こりやすい時期であるため、においが気になり始めるケースが多くなります。
清潔なガーゼやコットンを脇の下に数分挟み、においをかぐ方法で目安を確認できます。また、耳垢が湿っている・衣服に黄ばみがある・家族にワキガの人がいるといった点も判断の参考になります。ただし、確実な診断には医師への相談が必要です。
こまめな洗浄・脇毛の処理・通気性のよい衣類の着用・動物性脂肪を控えた食生活・十分な睡眠によるストレス管理などが有効です。また、市販の制汗・殺菌・消臭機能を兼ね備えたデオドラント製品を、入浴後の清潔な肌に使用することも効果的です。
中学生でも治療を受けることは可能ですが、体の成長段階を考慮する必要があります。多くのクリニックでは成長が落ち着く15〜16歳以降を推奨することが多いです。ただし、においが強く日常生活に深刻な影響が出ている場合は、保護者の同意のもと医師と相談しながら個別に治療を検討することもあります。
においを繰り返し指摘したり否定的な言葉を使ったりせず、「一緒に対策を考えよう」というポジティブな姿勢が大切です。正しい知識を子どもと共有し、清潔な衣類の準備やデオドラント製品選びを手伝いましょう。においが学校生活に深刻な影響を与えている場合は、アイシークリニックへの相談も検討してください。
💪 まとめ
中学生のワキガは、思春期に伴うホルモン変化によってアポクリン汗腺が活発になることで起こります。遺伝的な体質が大きく影響しており、決して本人の不摂生や不潔さが原因ではありません。正しい知識を持つことが、においへの不安や自己否定感を軽減するための第一歩です。
日常のセルフケアとして、こまめな洗浄・脇毛の処理・通気性のよい衣類の着用・食生活の見直しなどを取り入れることで、においを大幅に軽減できる場合があります。市販のデオドラント製品を上手に活用することも有効です。
セルフケアで効果が不十分な場合や、においが強くて日常生活に支障をきたしている場合は、クリニックへの相談を検討してみてください。ミラドライ・剪除法・ボトックス注射など、さまざまな治療法があり、体質や生活スタイルに合った方法を選ぶことができます。中学生の時期は体の成長を考慮しながら、医師と相談のうえで治療を検討することが大切です。
保護者の方は、お子さんのにおいの悩みを真剣に受け止め、責めることなく一緒に対策を考えるというサポートを心がけてください。ワキガは適切なケアと治療で十分にコントロールできるものです。一人で悩まず、専門家の力を借りながら前向きに取り組んでいきましょう。アイシークリニック大宮院では、ワキガに関するお悩みに丁寧に対応しておりますので、お気軽にご相談ください。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – ワキガ(腋臭症)の診断基準・病態・治療方針に関する皮膚科学的根拠として参照。アポクリン汗腺の構造・機能や腋臭症の定義・有病率に関する情報の裏付けに活用。
- 日本形成外科学会 – 剪除法・吸引法などの外科的治療法に関する安全性・適応基準・術後管理に関する根拠として参照。中学生への治療適応年齢の目安や外科的治療の選択基準の裏付けに活用。
- 日本美容外科学会 – ミラドライ・ボトックス注射・レーザー治療などの非外科的・低侵襲的ワキガ治療法に関する情報の根拠として参照。各治療法の効果・リスク・ダウンタイムに関する説明の裏付けに活用。
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務